能登の高校生が世界へ!
石川県立羽咋高等学校の生徒たちが、アメリカのマサチューセッツ州で開催される「MIT AI & Education Summit」に参加し、自ら開発したアプリを発表します。このプレゼンテーションは、震災復興と地域課題の解決を目指した探究学習の成果です。
この取り組みは、株式会社IRODORIと一般社団法人北陸SDGs総合研究所の協力によって進められています。生徒たちは、このプログラム「ワガママLab」を通じて、地域の課題を自らの手で解決する力を身に付けています。
MIT AI & Education Summit について
「MIT AI & Education Summit」は、マサチューセッツ工科大学(MIT)が主催する国際的な教育イベントです。世界中の若者や教育関係者が集まり、AIを活用した教育の最前線を共有します。羽咋高校の生徒たちは、この場を通じて自らのアプリを英語でプレゼンテーションする機会を得ています。
震災と教育の変化
令和6年の能登半島地震によって、羽咋市をはじめとする地域は大きな影響を受けました。高校生たちは、地域とのつながりや実体験を通じた学びの重要性を再認識しています。この背景のもと、株式会社IRODORIと北陸SDGs総合研究所は、探究的な学びを通じた地域参画の機会を創出するために「ワガママLab」プログラムを立ち上げました。
プログラムの概要と内容
「ワガママLab」は、地域の課題を身近な人々の“ワガママ”を起点に解決することを目指しています。アプリ開発には、MITが提供する「MIT App Inventor」を使用し、直感的にプログラミングを行います。
羽咋高等学校では、1・2年生を対象にプログラムを実施し、震災による具体的な生活課題に基づくアプリを開発しました。たとえば、「羽咋市を訪れた子ども連れの観光客が地震発生時に安全に避難できるアプリ」などがその一例です。
アプリ発表テーマについて
選ばれた生徒たちは、次の2つのアプリで発表を行います。
1.
医療情報共有アプリ:祖母の「スマホ一つで外出したい」という願いから生まれたアプリで、外出先での医療情報を簡単に共有することを目的としています。
2.
旅行計画アプリ:母が家族旅行を一手に計画することに気づき、家族全員が参加して旅行を企画できるアプリです。
これらのアプリは、地域の課題解決に向けた生徒たちの熱意とクリエイティビティを反映しており、震災からの復興というテーマに深く根ざしています。
今後のスケジュールとメディア関係者への案内
2025年には、アプリの開発やプレゼンテーションの練習が行われ、セレモニーや報告会なども予定されています。メディアの皆さまには取材を受け付けており、ぜひご連絡をいただければと思います。
この取り組みは、地域の未来を担う若者たちが新しい挑戦に立ち向かっている姿を示しています。今後の展開に注目が集まります。
株式会社IRODORIについて
株式会社IRODORIは、地域課題の解決を目指す取り組みを全国で展開しており、「ローカルダイアログ」や「ワガママLab」など、住民が主体となる地域づくりに力を入れています。
このように、石川県立羽咋高等学校の生徒たちの挑戦は、地域の未来を照らす希望の光となることでしょう。