個人情報漏洩の現状
現代社会において、個人情報の漏洩は企業や組織にとって深刻な問題です。この問題は、単に社会的信用を失うだけでなく、法的な罰則などのリスクも伴います。サイバーセキュリティの脅威が増す中で、多くの企業が情報管理に頭を悩ませています。
OSSECの新技術『OnCrypt』
そのような厳しい状況に応えるべく、OSSECはPC用のデータ暗号化アプリ『OnCrypt』の発売を2025年3月10日に発表しました。これにより、データ漏洩のリスクが大幅に軽減される見込みです。『OnCrypt』は、従来の公開鍵暗号化方式とは異なり、一時的な鍵を自動生成し、使用後に完全消滅させるという独自の仕組みを採用しています。これにより、万が一PCが盗難や不正アクセスを受けた場合でも、データの機密性が保たれます。
OSSECトリニティ相互認証システム
さらに、『OnCrypt』はOSSEC独自の『トリニティ相互認証システム』を採用しており、サーバー、PC、認証デバイス(スマートフォンやICカード)の3つが同時に認証されない限り、暗号化や復号化が行えない仕組みになっています。このため、いずれかの認証が欠けた場合、データへのアクセスは完全に遮断されることになります。これにより、より一層のセキュリティを実現しています。
多彩な機能
『OnCrypt』は、クレジットカードやデビットカード情報の暗号化機能も搭載しています。PCに保存されているこれらの情報が自動的に暗号化され、不正アクセスを受けても情報が安全に保たれます。この機能はVISA、Mastercard、AMEX、JCBなど、15種類のカードブランドに対応していますので、個人はもちろん法人にも有用です。
ユーザーフレンドリーな操作環境
ユーザーはデータアクセス管理のログ履歴をいつでも確認でき、システム管理者やアクセス権限のない第三者からデータを守ることができます。また、選択したシュレッダー機能により、データを完全に削除することも可能です。さらに緊急時には、ユーザー同意の下で全データを即時に復号化することもできます。
アプリ使用料と試用期間
『OnCrypt』は、月額1,500円または年間15,000円(消費税別)のライセンス料で提供されており、法人契約の場合、ユーザー数によって異なる料金が設定されます。また、14日間の無料試用期間も用意されており、OSSECのウェブサイトからすぐに利用を開始できます。
まとめ
このように、OSSECの新しいアプリ『OnCrypt』は、現代のサイバーセキュリティの脅威に対抗するための強力な武器です。情報漏洩のリスクを軽減し、安全なデータ管理を可能にするこのアプリは、多くのユーザーにとって心強い選択肢となるでしょう。