最近、沖縄・石垣島の伝統的な酒造りで知られる池原酒造が、世界的に有名な建築家たちが手がけるプロジェクト「NOT A HOTEL」とのコラボレーションで、魅力あふれるオリジナル泡盛を製造しました。この取り組みは、特に石垣島にあるNOT A HOTEL ISHIGAKI「EARTH」で展開される特別なアクティビティ「Experiences in ISHIGAKI」の一環として行われます。
池原酒造は、74年以上にわたり泡盛の伝統を守り続けてきた蔵元。その姿勢と、NOT A HOTELが提案するユニークなライフスタイルが融合し、まさに“一に一つだけ”の泡盛が生み出されました。この特別な体験を通じて、石垣島の文化や自然を五感で味わうことができます。
【プロジェクトの詳細】このプロジェクトは、NOT A HOTELの運営を担当するNOT A HOTEL MANAGEMENTの執行役員であり、国際ソムリエでもある野村大智氏が監修を務めました。実際に石垣島に滞在し、厳選した麹菌や麹づくりに関与するなど、職人と共に手を尽くした結果、個性豊かな泡盛が完成しました。また、ボトルやラベルのデザインもNOT A HOTELが手掛けており、石垣島の美しい自然や文化を感じさせる仕上がりです。
ラベルデザインは、NOT A HOTEL ISHIGAKIの建物を俯瞰した姿を基にしており、円形の建築と自然の調和を表現。これにより、泡盛自体が石垣島の風景を思い起こさせる一品となりました。
【商品特徴】池原酒造の泡盛は銅鍋による直火蒸留を採用し、味わいの濃さと旨みを引き出すことが特長です。沖縄には46の泡盛蔵がありますが、池原酒造だけが銅製の直火釜蒸留方式を使用しており、そのため蒸留直後でも刺激臭がなく、風味を楽しめるという点が魅力です。一度のロットで使用する原料米は300kgと少量で、他の蔵元とは違った個性を持つ泡盛を生み出しています。手作りならではの濃厚な味わいと、滑らかさが共存するのも池原酒造の特徴です。
『オリジナル泡盛づくり体験』も提供今回のコラボレーションを通じて、NOT A HOTEL ISHIGAKIに滞在するオーナーを対象に、「オリジナル泡盛づくりプログラム」が企画されています。このプログラムでは、参加者が実際に菌や酵母の選定から仕込み、さらにはボトルやラベルのデザインに至るまで職人と共に体験できます。このアクティビティは石垣島の文化や技術を直に学ぶ貴重な機会となっています。
【両社のコメント】池原酒造の代表・池原優氏は、「NOT A HOTELと共に泡盛を製造できたことを大変光栄に思います。泡盛は人間関係を結び、文化を共有する存在であるため、今回の取り組みを通じてより多くの方に泡盛の魅力を伝えたい。」とコメントしています。NOT A HOTEL MANAGEMENTの野村大智氏も、「池原酒造さんの泡盛は地域の文化に根ざしており、その味わいを基に特別な食体験に寄り添う形に仕上げました」と述べており、双方のプロジェクトへの熱意が感じられます。
【今後の展望】完成した泡盛は、NOT A HOTEL ISHIGAKI 「EARTH」で購入可能で、今後のオーナー向けイベントでも提供予定です。池原酒造は伝統を守りながら、新しい挑戦やコミュニティとの共創を通じて、泡盛の可能性を広げていく方針です。この取り組みが、多くの人々に石垣島の文化や歴史に触れる機会を提供することを期待します。池原酒造とNOT A HOTELのコラボレーションによって生まれた新たな泡盛は、石垣島の魅力を再発見するきっかけとなることでしょう。