防災意識高揚
2021-03-29 11:00:04

東日本大震災から10年目の防災意識を高めるワークショップのレポート

Rethink PROJECTと段ボールジオラマ防災授業



2021年3月、東日本大震災から10年を迎える中、福島県いわき市で行われた「段ボールジオラマ防災授業」は、地域社会の防災意識を高めるための重要な取り組みでした。このワークショップは、地元の福島県立いわき海星高等学校の水産クラブの生徒たちが参加し、津波の影響を受けた地域の理解を深めることを目的としています。

イベントの概要



当日は午前と午後の2部に分かれ、参加者たちはまず、いわき市の街の模型を段ボールから外す作業からスタートしました。実際に街の地形やハザードマップを参考にしながら、主要な事物を1/3000のスケールで再現し、高低差を明示しました。さらに、色を塗ることで災害の危険があるエリアを可視化し、具体的な行動を示す防災マップを制作しました。これにより、普段は知らない視点からの地域への理解が深まりました。

課題と調査結果



ワークショップの実施に際し、JTはハザードマップに関する全国調査も行いました。その結果、回答者の約半数が自らの居住地域のハザードマップを閲覧したことがないことが判明。自然災害のリスクを理解している人も2割以下という驚きの結果が出ました。この実態を受け、地元の生徒たちが自分の地域を知り、未来の命を守るための意識を育てる重要性がますます実感されます。

プレゼンテーションとメッセージ



イベントの冒頭では、JT郡山第二支店の支店長が「Rethink PROJECT」について説明しました。このプロジェクトは地域の課題に目を向け、解決策を共に考える取り組みです。支店長は「視点を変えれば、世の中は変わる」というメッセージを発信し、参加者たちに防災についての再考を促しました。

高校生たちの反応



実際のワークショップでは、生徒たちは段ボールジオラマを作成し、その過程では笑顔も見られました。しかし、完成後には危険ゾーンの認識に真剣な眼差しが注がれ、身近なリスクを理解する姿が見られました。「自分の近くが危険だと知り、家族に伝えたい」という声や、「学校が予想以上に危険な場所だと気づいた」という感想が飛び交い、大きな意義とともに実践的な学びを体験しました。

まとめ



参加者は普段は体験できない立体的な防災ジオラマを通じて「災害をなくすことはできなくても、備えることで被害を減らせる」という教訓を体感しました。JTは今後も「Rethink PROJECT」を通じて地域と協力し、実効性のある防災策を推進していく意向です。このような取り組みを通じて、将来の危機に強いコミュニティが形成されることが期待されます。

会社情報

会社名
日本たばこ産業株式会社 東北支社
住所
宮城県仙台市若林区五橋3丁目4−12 JT仙台ビル
電話番号

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