奈良市、市民の安全を守るための新たな避難登録訓練を実施

奈良市の避難登録訓練について

奈良市では令和6年度に導入した新しい「奈良市避難所受付システム」を活用し、効率的な避難所への入退所を促進するための訓練が行われます。この訓練は、実際の災害時に避難者がスムーズに受付を行えるよう、またシステムの定着化を図ることを目的としています。本訓練は防災週間に合わせて実施されます。

新たなシステムの導入

「奈良市避難所受付システム」では、利用者自身がスマートフォンやデジタルデバイスを使って避難所の入所に必要な情報を入力する仕組みが整っています。従来の紙の手続きに頼るのではなく、デジタル化を進めることで受付時の混雑を緩和し、スムーズに手続きを進めることができます。これにより、災害対策本部でも即座に状況把握が可能となり、避難所のリアルタイムの混雑状況も公表されるため、特定の避難所に過度に人が集中する事態を防ぐことが期待されています。

さらに、登録時には「避難所」のほかに「車中泊避難」や「自宅・友人宅での避難」といった選択肢も設けられています。このように多様な選択肢が用意されることで、実際の災害時には様々な状況に応じた支援を行うことが可能となります。

訓練の日程と参加方法

この訓練は令和7年8月31日（日）に行われ、オンライン形式での実施となります。参加者は、広報媒体に掲載されている「奈良市避難所受付システム」の専用二次元コードをスマートフォン等で読み込み、入所および退所の登録を行います。代理入力も受け付けています。

広報は「しみんだより8月号」をはじめ、各種SNSやアプリを通じて行われており、幅広い市民への周知が図られています。登録状況は後日、奈良市の公式HPで発表される予定です。

訓練後の振り返り

訓練終了後には、参加者のデータを収集し、次回以降の訓練や周知方法の改善に活用されます。また、訓練当日は午前9時から午後5時まで電話でのお問い合わせも可能であり、仮の氏名や生年月日の入力も認められているため、安心して参加できます。

このような訓練実施を通じて、奈良市は市民の安全な避難方法を確立し、災害時の迅速かつ円滑な対応を目指しています。市民一人一人が防災に対する意識を高め、共に具体的な備えをしていくことが重要です。

詳細情報は奈良市の公式HPで確認できます。今後も市の取り組みを注視していきましょう。