FPP003の特許成立
2025-08-14 15:20:09

抗体誘導ペプチド「FPP003」が欧州で特許成立!新たな治療の可能性

抗体誘導ペプチド「FPP003」が欧州で特許取得



株式会社ファンペップ(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:三好 稔美)が開発した抗体誘導ペプチド「FPP003」に関する物質特許が、欧州において成立し、このたび特許公報が発行されたことが発表されました。この特許は、すでに成立している原出願の分割出願として行われ、FPP003の権利をさらに強化することが目的とされています。

特許の詳細


本特許は、FPP004Xの用途に依存せず、FPP003の物質そのものを広く保護するものです。この特許により、FPP003の開発が加速し、今後の臨床応用に向けた道筋が明確化されることが期待されています。特に、分割出願の成果が、抗体誘導ペプチドの市場競争力を向上させるでしょう。特許番号は4194007で、原出願の特許番号は3434279となります。

抗体誘導ペプチドの意義


抗体誘導ペプチドは、患者の体内で抗体産生を促進することにより、治療効果を期待できる新たなるペプチド治療ワクチンです。バイオテクノロジーを活用した抗体医薬品が慢性疾患に対して有効性を示している中で、FPP003のような抗体誘導ペプチドは、人工的に製造された抗体とは異なり、抗薬物抗体による効果の減弱が起こらないため、長期間にわたる治療効果の維持が期待されます。

また、免疫細胞が一定期間抗体を生成するため、投薬間隔が数ヶ月ごとに設定できます。この特性が患者の服薬アドヒアランスを改善し、利便性を向上させることで、患者の生活の質(QOL)が向上する可能性もあります。加えて、株式会社ファンペップは、化学合成で生産可能な抗体誘導ペプチドを通じて、高額な抗体医薬品に代わる医療費を抑制する選択肢を提供し、先進国における医療財政問題の解決にも寄与したいと考えています。

FPP003の治療対象


FPP003が標的とするタンパク質IL-17Aは、さまざまな炎症性疾患において重要な役割を果たしています。すでに抗IL-17A抗体医薬品は、尋常性乾癬や関節症性乾癬、強直性脊椎炎などの疾患に対して薬事承認を受けています。FPP003も、これらの疾患に対する治療開発が進められており、小さな一歩が未来の医療の大きな飛躍に繋がることを期待されています。

今後、FPP003の進展が特許成立に続いて加速し、新たな患者ケアの形を造り出すことに貢献することが期待されています。株式会社ファンペップの取り組みに注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社ファンペップ
住所
東京都中央区日本橋本町3-11-5日本橋ライフサイエンスビルディング2 503号室
電話番号
03-5315-4200

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