社員の世界一周支援
2025-08-28 11:28:48

山形の老舗企業が提供する社員のための世界一周制度の魅力とは

山形の老舗企業が提供する社員のための世界一周制度の魅力とは



山形県天童市に本社を構える株式会社山本製作所は、1918年に創業以来、穀物乾燥機や環境関連機器を単に製造するだけでなく、社員の成長をも支援するユニークな制度を設けています。それは、社員が世界を巡ることを可能にする『世界一周支援制度』です。

この制度は2013年にスタートし、これまでに9人の社員が世界を巡る経験を積んできました。特に2020年から2023年までの間は新型コロナの影響で中止されていましたが、2024年度から再開され、近年の2人の社員が世界一周を果たしました。

社員への想いを込めた支援制度



山本製作所は、社員が国際的な視野を広げ、感性を磨くことを大切に考えています。その背景には、長期休暇を取得することが難しい社会人としての現実や、山形県の立地条件から国際空港へのアクセスが限られていることがあります。さらに、円安や物価の上昇など、世界を旅することへの金銭的なハードルも存在します。こうした制約を軽減するため、会社が資金面や環境面での支援を行うことを決めたのです。

世界一周支援制度の詳細



この制度の対象は、入社2年目以降の正社員で、毎年最大2名まで支援が受けられます。世界一周の旅は約1ヶ月間で、選ばれた社員はスターアライアンスやワンワールドが販売する『世界一周航空券』を利用し、事前に策定したプランに基づいて旅をすることになります。

さらに、会社は航空券費用だけでなく、燃油サーチャージや空港税なども負担。また、宿泊代や渡航保険代に対する日当も支給されます。こうしたバックアップがあれば、社員は安心して新しい世界を体験できます。

世界一周の体験談



2025年度に行われた世界一周体験では、社員のEさんが「未来の豊かさを探す旅」というテーマのもと、アジア、ヨーロッパ、北米の7カ国を訪れました。ラオスでは実際に農村での田植えや収穫を手伝うことで、地域の文化や持続可能性を実感しました。オーストリアではウィーンフィルの演奏を鑑賞し、芸術が人々の生活に根付いていることを感じました。

さらに、イギリスの田園都市を視察し、自身が地域に戻った際にどのように貢献できるかを考えました。彼の言葉を借りれば、「地域の未来は自分たちの手で創っていくもの」という意識が、この経験によって一層強まったといいます。

支援制度のプロセス



世界一周支援を望む社員は、自らのプランを人事担当者に提出し、その後社長へのプレゼンテーションを経て承認を得ます。毎年多くの社員がこの機会を求めて応募し、熱意あふれるプレゼンテーションが設けられています。今年度の応募は10月31日で締め切られ、11月中旬には支援対象者が発表される予定です。

地元企業としての使命



山本製作所は、自社のビジョンである「つくる力で世の中をワクワクさせる」に従い、製品開発に注力することに加え、社内制度を通じて社員の成長も促しています。彼らは、社員が経験を通じて得た知識や視野を元に、地域経済や社会に還元してくれることを期待しています。このような制度が、今後の地方企業の新しいあり方を示す一助となっていくことが期待されます。

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この世界一周支援制度を通じて、社員が得た経験や意見を広く社会に届けることで、地域から世界に挑戦する企業文化が根付いていくことを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社山本製作所
住所
山形県東根市東根甲5800-1
電話番号
0237-43-3411

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