コロナ禍の悩み
2020-12-17 11:00:14
ドクターたちが直面する新型コロナによる悩みとその実態とは
ドクターたちが直面する新型コロナによる悩みとその実態とは
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が社会に与えた影響は計り知れず、医療現場でもその波が押し寄せています。現状、ドクターたちがどのような悩みを抱え、どのように対処しているのかを探るための調査が行われましたので、その結果をご紹介します。
外来患者数と仕事量の変化
新型コロナの影響について調査したところ、外来患者数は以前とそれほど変わらないと感じているドクターが45%に達しました。一方で、仕事量は47%のドクターが「増えた」と回答しており、医療現場の忙しさが影響していることが浮き彫りになりました。コロナ禍のため、患者の受診控えが報道されていますが、実際には外来患者数が「減った」と感じる医師は31%であり、診療科によって差はあるものの、想像ほどの影響はないようです。
さらに、職場での仕事量について尋ねたところ、「あまり変わらない」との回答も38%ありましたが、仕事が「増えた」というドクターの多さには驚かされます。これらの結果は、医療従事者の負担の増加を示唆しています。
ドクターの主な悩み
多忙な医療現場の中、ドクターたちが抱える悩みも当然増加しています。調査によると、62%もの医師が「悩みが増えた」と回答している一方で、半数以上のドクターが特に誰にも相談できない状況に置かれています。悩みの内容として最も多いのは「感染リスク」で、69%の医師がこの問題を抱えていると答えました。「院内感染防止対策の取り組み」も66%に達し、新型コロナがもたらす医療現場の現実とその厳しさが明らかとなりました。
また、精神的なゆとりの減少や将来への不安も多くのドクターが感じており、特に「QOL(生活の質)の低下」や「経営不振」といった懸念も挙げられました。これらの結果は、医療現場で働く人々が新型コロナウイルス感染症の影響でどれほどのストレスを抱えているのかを示しています。
相談をしない理由
さらに驚くべきは、ドクターたちの相談状況です。52%が誰かに相談していないという結果が出ており、相談相手がいないと感じている医師が多いことがわかりました。忙しさから相談する時間がないことや、自らの努力で解決しようとする姿勢が、医療従事者特有の孤独感につながっているのかもしれません。
終息時期の見通し
新型コロナウイルスの終息時期についての考えも多様です。「いつ頃終息すると思うか」という問いに対し、最も多くの医師が「わからない」との回答(33%)を選びました。一方、3~5年後との見方を示す医師も24%に上り、今後の見通しがかなり厳しいことを示しています。これに対して、来年の東京五輪までには終息するとの意見を持つ医師は11%で、未来に楽観的な医師は少数派という結果になりました。
ドクター同士の相談支援
このような中で、ドクター同士に助け合いの場を提供するための「ドクターtoドクター」というサービスが開始されました。このサービスは、ドクターが匿名で自由な時間に専門家と相談できるチャットサービスで、経験豊富な医師に相談できる環境を整えています。悩みを抱えるすべてのドクターにとって、財産といえるべきサービスが期待されます。こうしたサービスを通じて、医療従事者のQOLの向上と、ストレスの軽減が図られることを願っています。
まとめ
新型コロナウイルスの影響は、医療現場において非常に深刻であり、ドクターたちの苦悩や悩みはそれに如実に表れています。コミュニケーションや相談の場を整えることが、未来の医療現場を支えるための重要な鍵となるでしょう。医療従事者の健康面に配慮した施策が必要とされています。本調査の結果を踏まえ、さらなる支援の方策が求められます。
会社情報
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D'zLifeInnovation株式会社
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