イクシア、EANTCによる初の包括的データセンタークラウド検証を支援

イクシア、業界初の包括的データセンタークラウド検証を支援



2012年2月、ネットワークテストソリューションを提供するイクシア(NASDAQ:XXIA)は、欧州高度ネットワーキングテストセンター(EANTC)とシスコが共同で行った、画期的なデータセンタークラウド検証プロジェクトを支援しました。この検証は、次世代クラウドデータセンターの実現に必要な、エンドツーエンドの機能を網羅したものです。

複雑化するクラウド環境と検証の必要性

クラウドコンピューティングの普及により、ユーザーは場所を選ばずに多様なアプリケーションにアクセスできるようになりました。しかし、仮想化によるデータセンターのリソース効率化は、サーバーとネットワークに大きな負荷と複雑さを生み出しています。さらに、セキュリティ対策やIPv6への移行といった課題も存在します。そのため、クラウドインフラの導入には、綿密な検証が不可欠となっています。

イクシアのテストソリューションが果たした役割

イクシアは、この検証において、複数の物理および仮想テストソリューションを提供しました。具体的には、Xcellon-Flex APロードモジュールによる大規模ユーザーエミュレーション、IxVMによるテナントアプリケーションの負荷エミュレーション、ImpairNetによるワイドエリアネットワーク条件のエミュレーションなどが挙げられます。

これらのソリューションにより、最大24GbpsのVM間トラフィックや、IPv4/IPv6クライアントを同時処理する際のプラットフォームの拡張性が実証されました。また、IxNetworkによるIPv6性能検証、IxLoadによるセキュリティポリシーとアプリケーション性能検証なども行われました。

検証対象と主要な検証項目

検証対象となったのは、シスコのインフラストラクチャ製品です。コアスイッチング、ルーティング、仮想化、セキュリティ、アプリケーション配信など、クラウドネットワークの主要な要素が網羅されています。検証項目としては、以下の3点が特に重要でした。

クラウドサービスの提供: マルチテナント環境におけるQoSポリシーのテストを行い、サービス品質保証(SLA)の達成可能性を実証しました。
IPv6対応: IPv4からIPv6への移行に伴い増加するIPv4/IPv6変換のテストを行い、デュアルスタックの拡張性を検証しました。
* ビデオサービスの導入: 様々なデバイスに対応したビデオ配信プラットフォームの拡張性、冗長性、回復性のテストを行いました。

関係者のコメント

EANTCのCEO、カールステン・ロッセンホーベル氏は、イクシアの専門知識とテストソリューションが検証に不可欠だったと述べています。イクシアの市場開発マネージャー、エディー・アレイジ氏も、クラウドネットワークの継続的な評価の必要性を強調し、今回の検証が、高機能で実環境でも利用できるクラウドネットワークの導入に役立つことを示唆しました。

結論

本検証は、複雑化するクラウド環境において、包括的なテストの重要性を改めて示しました。イクシアのソリューションは、クラウドネットワークの構築・導入において、高い信頼性とパフォーマンスを実現するための重要な役割を果たしていると言えるでしょう。今後のクラウド技術の発展において、このような検証はますます重要性を増していくと考えられます。

会社情報

会社名
イクシアコミュニケーションズ株式会社
住所
東京都新宿区西新宿6-24-1西新宿三井ビル 11F
電話番号
03-5326-1948

関連リンク

サードペディア百科事典: シスコ イクシア EANTC

Wiki3: シスコ イクシア EANTC

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。