AIロボット協会が新たなプロジェクトに着手
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)は、経済産業省及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの支援を受け、ロボティクス分野での生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォームの研究開発を開始しました。このプロジェクトは、AI技術の進展が求められる中、特にロボット産業の革新を図るものです。
プロジェクトの概要
AIRoAが進めるこのプロジェクトは、データの収集や基盤モデルの開発、実証を通じて生成AIの基盤を築くことを目指しています。特に、データプラットフォームの成果は広くオープンにし、ロボティクス分野での生成AIの発展に寄与することが求められています。
この取り組みは、先端技術を持つ企業や研究機関が集結し、協力しながら進められます。各企業が抱える大規模な学習データやマルチモーダルデータ処理技術を組み合わせ、国際的競争力を有するプラットフォームを構築する狙いです。
産業界との連携
AIRoAは、プロジェクトの重要なポイントとして、産業界との連携を強調しています。ロボットのAI化を特に必要とされている小売業、製造業、物流業などを優先的に対象とし、実際のビジネスで役立つAI基盤モデルの開発に力を入れています。これにより、短期的な成果にとどまらず、長期的には日本発の産業特化型AIエコシステムを構築し、ロボット産業全体の底上げを図ります。
プロジェクトの目標
プロジェクトでは、生成AIモデルを活用したロボットの社会実装の可能性を探求します。具体的な目標は以下の3つです:
1.
高品質データセットの構築:実験環境や実社会環境から、モデル開発に適したデータを取得します。
2.
基盤モデルの開発:複数のロボット種やユースケースに対して汎用的な知識転移とスキル学習が可能なAIモデルを構築します。
3.
実環境での評価と検証:小売や製造、物流業界で、基盤モデルを応用したモデルの社会実装を試み、その結果を商業的な展開に結びつける可能性を検証します。
プロジェクトのスケジュール
このプロジェクトは2025年10月から始まり、2029年8月までの期間を予定しています。予算は205億円に上り、AIロボット技術のさらなる革新を目指します。
AIRAの理念
AIロボット協会は、人と技術が共生する未来を実現するため、AIロボットを社会に実装し、人々の生活をより豊かにすることに努めます。社会課題の解決や産業競争力の強化、持続可能な社会の実現を目指し、産官学の連携を深め、世界に向けてイノベーションを発信していきます。
お問い合わせ
このプロジェクトに興味がある方は、AIRoAの公式ウェブサイトで詳細を確認することができます。また、参加希望者向けの募集情報も随時更新されているため、ぜひご覧ください。AIRoAでは、物理的AI領域に携わる方々も募集しており、共に未来のロボット産業を築く仲間を求めています。以下に、採用に関する連絡先がありますので、興味のある方はぜひご連絡を。
- e-mail :
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