日米の学生が共に詠む「平和」の俳句
11月1日、東京都世田谷区の昭和女子大学で、日本文化ワークショップ「Haiku for Peace by SWU x TUJ」が開催されます。このワークショップは、昭和女子大学の日本語日本文学科と、アメリカ・ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)の日本語学科が共催するものです。どちらの大学からも学生が参加し、俳人の黛まどか客員教授の指導の下で、平和をテーマにした俳句を詠む機会となります。
この活動「Haiku for Peace」は、黛教授が2022年3月にスタートさせたもので、彼女の「世界で一番短い文学である俳句を通じて、紛争や争いを止める一助をしたい」という想いが込められています。ワークショップには、昭和女子大学から13名、TUJから15名の学生が参加予定です。
参加者は、俳句作成だけでなく、異文化理解も深められます。特に「平和」という概念は国や文化によって異なり、それぞれの視点を知ることができる貴重な経験です。これにより、学生たちは自身の考えを俳句として表現し合い、多様な視点を学んでいくことが期待されます。
今回のワークショップには、特別ゲストとして前駐日ウクライナ特命全権大使であり、TUJの特別招聘教授でもあるセルギー・コルスンスキー博士も参加します。彼の国際的な視点と経験は、学生たちにとって非常に価値のある交流の機会となるでしょう。
「Haiku for Peace by SWU x TUJ」はこれで4回目の開催となります。昨年度のワークショップでは、特選に選ばれた2句が印象的でした。1つは昭和女子大学のA.N.さんによる「名月を母と見上げた誕生日」、もう1つはTUJのNさんによる「帰り道子供の笑い紅葉散る」です。これらの句は、参加者がどのように自身の詩的な感性を磨くか、そして共に過ごす中でのインスピレーションを示しています。
ワークショップの詳細は以下の通りです。
- - 日時:2025年11月1日(土) 13:00~14:30
- - 場所:昭和女子大学8号館4階4S42教室
- - 共催:昭和女子大学 人間文化学部 日本語日本文学科 / テンプル大学ジャパンキャンパス 日本語学科
最後に、一般の方は聴講できませんが、メディアの方々の取材希望には応じています。興味がある方は昭和女子大学企画広報部までご連絡ください。俳句を通じて平和について考えるこの機会を、ぜひ通じて学ぶことを楽しみにしています。