GMOあおぞらネット銀行とシンプルフォームが提携し、法人口座開設における審査プロセスの革新を目指しています。この取り組みでは、AIを活用したWeb面談が導入され、法人のお客様の口座開設がよりスムーズに行えるようになります。
背景と目的
金融業界において、法人口座の開設は多くの書類を必要とし、審査には時間がかかることが一般的です。このため、多くの企業が口座開設を断念するケースもあります。GMOあおぞらネット銀行はこの課題を解決するため、シンプルフォームと協力し、AI技術を取り入れた新たな審査方法を検証することになりました。この取り組みによって、法人の顧客が迅速に口座を開設できることを期待しています。
AI面談の導入
この取り組みでは、GMOあおぞらネット銀行の「法人口座開設ナビ」を通じて必要な書類を提出した法人客に対し、AIを用いたWeb面談の予約なしで実施すべく案内を行います。面談は約10分で、顧客は自分のタイミングで面談を開始できます。
Web面談では、AIが顧客からの申告情報や提出された書類、さらには全国500万法人のデータを基に、企業に関連する質問をリアルタイムで生成します。このプロセスは、顧客の事業実態をより多角的に理解するための一助となり、これまで必要だった追加書類の提出を減少させることが期待されています。
審査業務の効率化
さらに、Web面談の記録と口座開設時に申告・提出された情報を一元化し、AIが自動的に出す「総合評価レポート」を生成します。審査担当者はこのレポートを基に評価や確認作業を行うことで、審査の効率と精度を高めます。
GMOあおぞらネット銀行は、この取り組みを通じて法人口座の開設を加速し、さらには融資や他の法人取引にもAI技術の活用を視野に入れています。これにより、顧客にとっての利便性向上を図ることを目指します。
声明
GMOあおぞらネット銀行の執行役員である金子邦彦氏は、この取り組みが中小企業やスタートアップにとって価値あるサービス提供につながると期待を寄せています。シンプルフォームのCEO、田代翔太氏も、テクノロジーを用いた精密な審査によって、顧客に寄り添ったサービスを提供できることに自信を示しています。
まとめ
この新たな取り組みが実施されることで、GMOあおぞらネット銀行は不正口座開設のリスクを低減しながら、特に中小企業やスタートアップに向けたサービスの提供を加速させていく予定です。そして、AI技術の進化を活用することで、金融機関としての利便性と信頼性を維持しつつ、より多くの顧客をサポートしていく方向性を明確にしています。