JLLがアジア太平洋のホテル投資市場でトップを獲得
総合不動産サービスを展開するJLL(本社:アメリカ・シカゴ)は、MSCIリアル・キャピタル・アナリティクスの調査において、2024年のアジア太平洋地域におけるホテル投資のトップアドバイザーに選ばれました。この成果は、JLLが過去14年間の中で13回目という快挙でもあり、同地域での強固な影響力を示しています。
JLLの実績と信頼性
2024年の取引実績は、40件にのぼり、総額は24億米ドルを超えると予測されています。マーケットシェアは43.4%に達し、過去14年間でのアドバイザリー実績は770件、総額284億米ドルに達するなど、圧倒的な存在感を誇ります。
アジアパシフィックのCEOであるニハット・エーカン氏は、JLLの専門性や信頼性について言及し、これらの要素が顧客からの信頼につながっていることを強調しました。さらに、「この評価を得るためには、競争の激しい市場での確固たる地位が不可欠であり、グローバルな連携と深い洞察が重要である」と述べています。
2024年の市場見通し
アジア太平洋地域のホテル市場は、2024年も前年の成長を受けて順調な回復を示しています。年初の分析からは、同地域の投資額が前年比15%の増加を見込んでおり、122億米ドルに達するとされています。この数値は、2019年以来最高の投資活動を記録する見通しです。さらに、2025年のインバウンド投資も前年比10%の増加が予想されています。
エーカン氏は、アジア太平洋地域のホテル市場が堅実な成長を見せていることに加え、ホテルが長期的な投資先としての魅力を持つことを再認識しました。例として、インターコンチネンタルオークランドやパークハイアット・メルボルンなどの重要資産の取引における高い需要が挙げられ、2025年にも同様のトレンドが続くことが期待されています。
日本市場の好調
JLL日本のホテルズ&ホスピタリティ事業部 マネージングディレクターである阿部有希夫ジェームズ氏は、2024年の日本のホテル市場が好調に推移する見込みであることを述べました。投資額は歴史的な水準である7,600億円に達し、ヒルトン福岡シーホークやシタディーン京都烏丸五条などの有力な案件に関与したことを喜びました。2025年の市場情勢についても、「大阪・関西万博」などの影響で、堅調な成長と活発な投資活動が見込まれています。
全国のホテル投資に注目が集まる中、JLLは引き続き顧客とグローバルな専門家ネットワークと共に、投資機会を最大限に引き出す役割を果たしていくことでしょう。
JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所:JLL)は、グローバルに不動産関連の全サービスを提供する会社です。オフィスやリテール、インダストリアル、ホテル、レジデンシャルなど多岐にわたる不動産の資産運用や管理を行い、全世界で約112,000名の従業員を擁しています。2024年の売上高は234億米ドルを見込んでおり、未来の不動産市場構築に向けた企業理念の下、持続可能な世界の実現に寄与すべく活動しています。