廃棄物管理の革新: GOMiCOの実証事業開始
資源循環戦略に取り組むレコテック株式会社が新たにリリースしたアプリ「GOMiCO」とクラウドプラットフォーム「Material Pool System」が話題を呼んでいます。これらのサービスは、廃棄物の情報を可視化し、リサイクル率向上を目指す取り組みの一環として進められています。
GOMiCOとMaterial Pool Systemの特徴
「GOMiCO」は、廃棄物の種類、量、発生場所などのデータを簡単に記録できるWebアプリです。排出者がその情報を入力することで、データはクラウド上で見える化され、店舗ごとにカスタマイズ可能です。小規模な店舗でも手軽に始められるこのシステムは、ごみの管理をより効率的に行う手助けをします。
一方、「Material Pool System」は、GOMiCOで得られたデータを集約するプラットフォームです。排出されたごみの種類、量、そして発生時間が地図上にマッピングされ、地域全体での廃棄物の動きが一目で把握できる仕組みになっています。これにより、各店舗単独では把握できなかった地域におけるごみの存在が可視化され、より効果的なリサイクルプランの策定が可能となります。
実証事業の目的と背景
今回の実証事業では、参加企業の協力のもと、GOMiCOの運用が試みられます。すでに、株式会社ゼットンやFUGLEN TOKYO、生分解性ストローの販売企業など、多様な事業所が参加予定です。これにより、実際のデータを基にしたごみの発生抑制や費用対効果の検証が行われます。また、リアルタイムでの資源回収やデータの収集・分析も視野に入れ、さらに効率的なサプライチェーンを構築していくことで、廃棄物の再資源化を進めます。
日本は長らく“焼却大国”として知られており、リサイクル率はOECD加盟国中29位と低水準ですが、GOMiCOとMPSの取り組みが、この状況を変える一助となることが期待されています。
環境意識の変革を狙う
レコテックの目指す未来は、見える化されたデータを元に資源収集の最適化とコスト削減を実現することです。また、蓄積されたデータから廃棄物の発生予測も行い、資源循環の精度向上を図ります。これにより、“分ければ資源”から“見えれば資源”へと、環境意識のさらなる向上を促すことが狙いです。
最後に
レコテック株式会社は、2007年に設立され、廃棄物対策のコンサルティングや環境機器の導入支援、エコプロダクツの販売などを手掛けてきました。今回の新しい取り組みによって、持続可能な社会に向けた大きな第一歩を踏み出すことになるでしょう。参加企業の募集も続けられており、さらなる発展が期待されます。
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