三菱UFJ銀行17年連続トップ
2025-12-19 10:33:32

2025年メインバンク調査、三菱UFJ銀行が17年連続の首位獲得!

2025年10月末時点の企業概要データベース『COSMOS2』をもとに、帝国データバンクが発表したメインバンク調査の結果、三菱UFJ銀行が何と17年連続でトップの座を維持しました。今回の調査では、三菱UFJ銀行が認知されている企業数は9万2891社にのぼり、今後もその影響力は衰えないと思われます。それにも関わらず、全体的にはメガバンクの市場シェアは縮小傾向にあり、特に大手3行が約1193社減少しました。

業態別に見ると、地方銀行のシェアは39.76%と7年ぶりに4割を下回り、代わりにネット銀行が伸びてきています。特に、GMOあおぞらネット銀行などはこの10年間で法人取引社数が6倍にも増加しました。一方で、地方銀行や信用金庫からの流出が進む中、農協であるJAバンクも地元農業分野での存在感を徐々に高めています。

2025年の全国メインバンクとしての社数トップはやはり三菱UFJ銀行で、シェアは6.18%と前年から若干減少。しかし、その減少幅は全金融機関の中で最大であることも注目に値します。続いて、三井住友銀行が7万5280社、そしてみずほ銀行が6万80社と続いているものの、いずれも前年からシェアは減少しています。このように、メガバンクが厳しい状況にあるのを反映して、銀行業界全体の競争が激化しています。

地方銀行のシェアが3割台に留まるのは7年ぶり。企業がメインバンクを変更する動きとして、信用金庫への転換も多く見受けられます。例えば、メインバンクを地方銀行から信用金庫へ変更した企業は1728社にのぼりました。

さらに、ネット銀行の急成長は目を見張るものがあります。特に、企業のメインバンクを変える際にネット銀行を選ぶ企業が増加しており、これにより、ネット銀行全体でも業界シェアは0.36%の増加を浮上させています。これにより、中小企業がこの新しい金融形態を受け入れ、その進化を遂げている様子が浮き彫りになっています。

主要なネット銀行では、楽天銀行やPayPay銀行といった企業が少しずつシェアを広げ、特にGMOあおぞらネット銀行は1683社から1283社へと急成長しました。これからの金融機関は、地域に密着したスタイルを持つことがますます重要になってきそうです。

こうした動向は、農業分野でも顕著です。2025年にはJAバンクをメインバンクとする企業が18532社に達し、シェアは最高地となりました。特に売上高5000万円未満の小系事業者ではこのシェアが45.15%に達し、興味深い動向を示しています。

最後に、地域金融機関は、ネット銀行の進出やシェア拡大に押される素地がある中で、顧客の理解力やサービス迅速さを強化する必要があります。金融機関は、企業との関係を再検討し、資金調達の支援を通じて高い柔軟性を持って変化に対応することが求められています。この変化の中で、どのようなパートナーシップを築いていくかが重要です。


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