首都高のアート展
2023-07-20 13:30:02
アートに生まれ変わる首都高の落下物!ウオトバイが東京タワーに登場
アートで環境問題を考える 「首都高の落とし物アート」プロジェクト
東京の都市景観の中で、新たな注目を集めている「首都高の落とし物アート」プロジェクト。これは、首都高から落下した物品を素材としたアート作品を制作する取り組みです。プロジェクトは「JAPAN SMART DRIVER」によって推進され、ゴミとして処分されるはずだった落下物に新たな生命を吹き込むことで、ドライバーたちにその危険性を再認識してもらう狙いがあります。
ウオトバイとは?
特に注目されたのが、「ウオトバイ」と名付けられた魚型バイク。これは、首都高が建設される以前に流れていた古い川をテーマにした作品です。ウオトバイは、多彩な形や色の落下物を活用して作られ、このバイクは高速道路を走る車やバイクの姿と、川でスイスイ泳ぐ魚とを融合したアート。これにより、交通の側面から環境保護の重要性を伝える新しいメッセージを発信しています。
アーティストの紹介
このアート作品を手掛けたのは、アーティスト集団「淀川テクニック」の柴田英昭さんです。彼は2003年から大阪の淀川の河川敷を拠点に、廃棄物や漂流物を使ったアート活動を行っています。柴田さんの代表作の一つには、世界中から集められた廃棄物を用いて岡山県の宇野港に設置された「宇野のチヌ」があり、注目を集めています。
柴田さんは、自然環境と都市生活の共存を模索し、アートを通じてそれを表現しています。
展示概要
ウオトバイの展示は、2023年7月24日から9月3日まで東京タワーのFOOTTOWN 2Fで行われています。毎日9:00から22:30まで開放されており、来場者はウオトバイにまたがることができ、その姿を写真に収めることができます。特に、SNSに投稿する際には、指定のハッシュタグを付けることが奨励されています。
特別な体験を!
展示では、壁面に貼られた「ウロコカード」にも注目してください。ウロコカードには、落下物の写真やウオトバイの秘密が記載されたQRコードがあり、ぜひお持ち帰りいただき、楽しんでください。
首都高の落下物実態
驚くべきことに、首都高では年間20,037件もの落下物が報告されており、これは日におよそ50件に及びます。さらに、落下物による接触事故は年間559件発生。このデータは、道路利用における危険を浮き彫りにしています。落下物の多くは木材、鉄くず、タイヤなどで、シンクやソファ、ドリルのような珍しい物品まで様々です。
メディアとの連携
また、このプロジェクトはBSフジの「小山薫堂 東京会議」ともコラボし、番組内でアート制作の過程を取り上げています。7月22日に制作風景が放送され、8月19日に作品のお披露目の様子が紹介される予定です。
交通安全の願い
「JAPAN SMART DRIVER」は交通事故削減を目指し、2007年に設立されたプロジェクトです。落下物のアート活動は、ただのアートに留まらず、安全運転の重要性を意識させるきっかけとなり、コミュニティ全体の交通安全意識向上を図っています。交通事故を減らすための努力が、アートを媒介にして広がっている様子は、非常に興味深いものです。
新たな視点での環境保護と交通安全への意識を高める「ウオトバイ」。是非、東京タワーで実際に体感してみてください。
会社情報
- 会社名
-
NPO法人日本スマートドライバー機構
- 住所
- 東京都港区虎ノ門三丁目10番11号虎ノ門PFビル
- 電話番号
-