イノベーション新時代
2024-08-08 00:21:34

日本のイノベーションを飛躍させる新たな道筋──経営者イノベーション・ラウンドテーブルの成果

日本のイノベーションを飛躍させる新たな道筋



近年、日本のイノベーション活動は「イノベーション劇場」と揶揄され、活気を失う様相が見受けられます。「イノベーション疲れ」が叫ばれる中、2024年には国際規格ISO56000シリーズが整うことから、これはまさに「イノベーション経営元年」とされる重要な時期です。

しかしながら、これまで日本には、産業界、政府、学界のリーダーが一堂に会して共通の課題について話し合う場がほとんど存在しませんでした。そこで、我々は8月6日に神田明神で「経営者イノベーション・ラウンドテーブル」を開催し、産官学のリーダーたちが集まりました。

計39名の企業経営者、教育・研究機関のトップ、政府幹部が参加し、「イノベーションにおける経営者の役割」「システムによるイノベーションの推進」「大学とエコシステムにおける役割」という三つのテーマについて活発に議論を重ねました。

結論:戦略的協力が必要



ディスカッションの結果、経営者たちは日本の未来のイノベーションを実現するためには産官学の高いレベルでの協力が不可欠であるという結論に達しました。各界のリーダーたちは、これからの実践的な手段として、産学官イノベーションエコシステムのハブ構想(IM Lab)の設立に賛同し、その実現を目指します。

また、Systematic Innovation Management Award(SIMA)の創設も告知され、今後3~5年をかけてさらなる議論が展開される予定です。

トピック1:経営者の役割



最初のトピックでは、経営者がイノベーションの推進に果たすべき重要な役割について話し合われました。経営者は効果的なリーダーシップを発揮し、組織内部からの革新を進めるべきです。それには、産業界全体を視野に入れた見識と戦略が求められます。この意識を持ちながら、ラウンドテーブルの継続的な実施が長期的な成果につながると強調されました。

トピック2:システマティックなイノベーション



次に、日本の経営システムの転換について議論されました。日本の企業はこれまで品質を重視してきましたが、イノベーションを基軸とする経営システムへとシフトしていくことが新たな価値を創出する鍵となります。このためには、システマティックなイノベーションの重要性とイノベーション・マネジメントシステム(IMS)の導入が提唱されました。

トピック3:大学の役割



最後に、大学と産業界の連携についても焦点が当てられました。日本では産学連携が未だに弱い状況が続いており、これを克服するためには次世代の連携策が求められています。そして、イノベーションマインドを持った博⼠人材を育成するためのすべての取り組みが必要だと確認されました。

参加者リスト



このラウンドテーブルには、業界の重鎮たちが集結し、以下のような各界のリーダーが参加しました:

  • - 朝倉 研二:長瀬産業株式会社 代表取締役会長
  • - 安藤 国威:Japan Innovation Network 理事
  • - 西口 泰夫:Japan Innovation Network 専務理事
  • - 大嶋 洋一:東京工業大学 副学長

参加者は他にも多数おり、業界の多様な視点が持ち寄られました。

まとめ



これらの議論を通じて、日本のイノベーションの未来に向けた明確な方針が見つかりつつあります。産官学の密接な連携こそが、日本のイノベーションを次のレベルへと押し上げる決定的な要素であるといえるでしょう。今後の進展に期待が高まります。


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会社情報

会社名
一般社団法人Japan Innovation Network
住所
東京都港区新橋1-1-13アーバンネット内幸町ビル3階 CROSS COOP内
電話番号
03-5510-7188

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