七尾市に新しい子ども居場所「ひなたぼっこ」がオープン
2023年10月1日、水曜日、石川県七尾市で特定非営利活動法人ひなたぼっこが主催する「子ども第三の居場所」『ひなたぼっこ』の開所式が行われました。この施設は、家庭や学校の枠を超えた新たな子どもたちの居場所を提供することを目的としています。
「子ども第三の居場所」とは?
この「子ども第三の居場所」というコンセプトは、すべての子どもたちが自立に向けて生き抜く力を育むため、日本財団が2016年より全国に展開している取り組みです。特に、ひとり親世帯や経済的困難を抱える家庭の子どもたちが中心に支援を受けることができます。具体的には、学習習慣や生活習慣を定着させるための支援、食事の提供、体験型学習の機会を提供しています。今回の「ひなたぼっこ」は、この全国的な事業に基づいた七尾市初の拠点となります。
開所式の詳細
開所式では、理事長の滝澤るみ子さんが「この居場所は、能登地震を経験した子どもたちがもう一つの家として利用し、自分らしく過ごせる安心の場になります。ここで地域に根ざした支援を行い、将来を育む温かい場所でありたいと考えています。」と挨拶しました。また、七尾市市長の茶谷義隆様を含む多くの関係者から祝辞が寄せられ、さらに子どもたちがテープカットに参加するなど、活気に満ちた式となりました。
支援の内容と目指す目標
「ひなたぼっこ」では、体験型学習の実施や健康的な食事の提供を通じて、子どもたちとその家庭を支えることを目標としています。特に、令和6年に起きた能登半島地震によって、多くの子どもたちが失った体験機会を取り戻す手助けをすることが求められています。子どもたちが自主的に「やりたいこと」を企画し、実行することができる環境を整えることで、震災復興に向けた街づくりにも寄与していく考えです。
今後の運営について
「ひなたぼっこ」は、常勤職員2名、非常勤職員22名~4名、その他ボランティアで運営され、月曜から金曜の週5日、午前9時から午後8時まで開所します。定員は小学生や中学生あわせて20名程度を見込んでおり、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供します。また、看護師や元教員などの専門的なスタッフが常駐し、充実したサポートが行われます。
地域とのつながり
このプロジェクトは、ただの居場所を提供するだけでなく、地域全体のコミュニティを強化する役割も果たします。学校や自治体との連携を図りながら、誰一人取り残されない地域を目指した取り組みを進めていきます。利用者の声を大切にし、「ここがあることで安心できる」と感じる空間を築いていくことが目標です。
施設の詳細
- - 施設名: ひなたぼっこ
- - 所在地: 石川県七尾市小丸山台3-11
- - 定員: 20名程度(小学生・中学生対象)
- - 開所日時: 月曜日~金曜日 9:00~20:00
- - スタッフ構成: 常勤2名(看護師、元教員)、非常勤22名~4名(スクールソーシャルワーカー)、ボランティア数名
詳しい情報は
公式HPをご覧ください。