Z世代とSNSの関連性
近年、Z世代はSNSを生活の中心とし、様々なアプリを利用しています。しかし、数多くのアプリの中で、彼らがどのように使い分けを行い、何に心地よさを感じているのかについては十分に理解されていません。そのため、株式会社レイブリはZ世代を対象とした座談会を実施。この座談会では、SNSの利用状況や価値観に焦点を当て、約2時間にわたるディスカッションが行われました。
参加者とテーマの概要
座談会には6名の大学生が参加し、スマートフォンのスクリーンタイムに基づいたディスカッションが行われました。主な議題としては、SNSの利用目的や求める心地よさ、SNS疲れの要因、さらには新興SNSの動向について取り上げました。
主な知見
1.
オープンとクローズドの使い分け
参加者は、InstagramやXのようなオープンSNSを「デジタル名刺」として活用し、自己表現の場と位置付けていると述べました。一方、鍵付きアカウントやクローズドなコミュニティでは、本音や日常的なやり取りを気軽に行っているとのことです。
2.
小さなつながりと即時性の価値
ストーリーズへの返信や少人数のグループチャットは、応答性が高く、参加者に継続的な利用動機を与えていることが分かりました。シンプルなコミュニケーションが心地よさに寄与しているようです。
3.
比較と情報過多によるSNS疲れ
他人の投稿に対する比較が疎外感を招き、ストレスの要因になっているという意見が聞かれました。また、仕事と私生活が混在したアプリの利用も、通知が多すぎると感じる参加者が多く、結果としてSNSから距離を置くことで生活が豊かになったという声も上がりました。
4.
新興SNSの浸透の鍵は友人との連動
Threadsなどの新しいSNSを試してみる人はいるものの、InstagramやLINEに戻る傾向が強いようです。友人が同じアプリを使い始めると、定着しやすいことが多いとのことです。
5.
SNSは名刺代わりの存在
初対面の人との情報交換において、LINEではなくInstagramを選ぶケースが増えてきたと参加者は気づいています。SNSの投稿内容から他人の価値観を把握することができるため、彼らにとってSNSは重要な情報源となっています。
この座談会の意義
Z世代がSNSに求めるものは、「安心して本音を出せる小さな場」と「自分を発信できるオープンな場」の両立であるという印象を受けました。SnapchatやSlackのように密なコミュニケーションを求めつつ、InstagramやXでは「見られている感」に対するプレッシャーも感じているようです。その結果、一部の学生はSNSの使用を制限する意向を示しており、彼らの生活スタイルに影響を及ぼしています。
今回の座談会を通じて、Z世代のSNS利用の実態が明らかになり、今後のSNSサービスにとって重要なインサイトとなることでしょう。
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