JIPDECセミナーでの「ダークパターン」は企業に何をもたらすのか?
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が、2024年10月8日(火)にセミナー「ダークパターンとは何か? 今後の規制動向と企業リスク」を開催します。このセミナーでは、消費者がネットショッピングで感じる不快な思いや不満の根源となる「ダークパターン」の概念を深掘りし、企業が抱えるリスクについて考察します。
ダークパターンとは?
最近、Webサイトを利用する際に「なんとなく焦らされた」と感じることや「手続きがわかりづらい」といった体験をした方も多いのではないでしょうか。これらの現象は、実は近年注目を集めている「ダークパターン」と関連しています。ダークパターンとは、ユーザーを意図的に誤誘導するデザイン要素や手法を指します。かつては売上向上につながる営業努力と見なされていたものが、今や企業にとって深刻なリスク要因となる可能性があります。
規制動向の変化
特に最近は、欧州連合のGDPRのような強力なプライバシー法の施行により、企業に対して消費者の権利を尊重することが一層厳しく求められるようになりました。過去の商慣行が許されなくなってきた背景には、デジタル経済の発展に伴う倫理的な観点を超えたコンプライアンスの重要性の高まりがあります。これは、企業が利用者の視点に注意を払い、適正な取引を行うことが求められることを意味します。
セミナーの内容
本セミナーでは、ダークパターンとは何かという基本的な理解から始まり、以下のようなプログラムが用意されています。これにより、参加者はダークパターンの特性や規制への対応方法を学び、企業活動における適正な行動を理解することができます。
- - 15:00~15:25 講演「デジタル時代における消費者保護:ダークパターンと適正取引」
- 講師:龍谷大学法学部教授 カライスコスアントニオス氏
- - 15:25~15:50 講演「海外の規制動向と執行事例」
- 講師:森・濱田松本法律事務所弁護士 呂佳叡氏
- - 15:50~16:15 講演「今後の日本の規制動向(企業活動に関する規制)」
- 講師:JIPDEC客員研究員 寺田眞治氏
- - 16:15~17:00 ディスカッション「実務におけるダークパターン対策と今後の対応ポイント」
- 講師:カライスコスアントニオス氏、呂佳叡氏、寺田眞治氏
参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。この機会に、企業としてのリスクを理解し、適切な対策を考える機会を持ちましょう。
自分の企業に必要な情報を得る
このセミナーでは、ダークパターンへの理解を深化させるための重要な情報を提供します。企業が今後、どのように行動を変えるべきかを学ぶ良い機会ですので、ぜひ参加を検討してください。
JIPDECセミナーの詳細
- - 主催:一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
- - 日程:2024年10月8日(火)15:00~17:00(入室開始14:45)
- - 方法:Zoomビデオウェビナー
- - 定員:500名
- - 参加費:無料(事前申込制)
興味のある方は、公式サイトからお申し込みください。参加者が500名に達し次第、受付は終了しますので、早めの申し込みをお勧めします。