多言語動画生成AI「ICHI-GEKI」がもたらす未来の研修環境とは
近年、企業の国際化が進む中、社内での情報共有や研修が多言語化される必要性が高まっています。そんな中、株式会社JSOLが開発した生成AIを活用した多言語動画生成ソリューション「ICHI-GEKI」が注目を集めています。このサービスは、視覚と聴覚を通じて情報を伝える新たな対応策を提供し、2026年の実用化を計画しています。特に大成建設株式会社との実証実験を通じて、得られた知見や今後の展望について詳しく見ていきましょう。
様々なニーズに応える「ICHI-GEKI」とは
「ICHI-GEKI」は、日本語のプレゼンテーション資料や動画を基に、指定された言語での音声や字幕を持つ多言語動画を生成するSaaS型のサービスです。背景には、企業における外国籍社員の増加や多様化する労働力に対応する必要があり、これに加え視覚・聴覚を活用したコンテンツが求められています。
従来の動画編集では多言語対応が難しく、多大な時間とコストがかかることが課題でした。しかし、「ICHI-GEKI」は生成AIと翻訳ツールの融合により、翻訳精度を向上させ、動画制作時の負担を軽減することができます。
実証実験の成果
大成建設との実証実験では、グローバル人財の育成を狙いとした社員向けメッセージの配信を想定しました。研修センターにおいて「ICHI-GEKI」を体験し、その効果を確認。実証実験を通じて、翻訳の質や技術的な改善点の確認が行われ、多くの業界での応用の可能性が見いだされました。
具体的な機能として、ユーザーが自由に選べる字幕、音声、資料の言語設定が可能であり、さらには字幕・音声の要約や分割も実現できます。これにより、企業はテキストではなく動画としてよりわかりやすく情報を届けることが可能になります。
今後の展開と社会貢献
今後、JSOLは「ICHI-GEKI」の実験を他業務や他業界にまで広げる予定です。そして、より高品質な翻訳や動画生成の利便性を向上させ、自社の課題解決を通じて多様性を推進し、企業のグローバルな人材育成に寄与していく考えです。これにより、社会に新たな価値を提供し、情報発信の多様化を進める方針です。
「ICHI-GEKI」は、AIと人の協働によって新たな未来の研修環境を拓く可能性を秘めています。2026年の実用化に向けて、さらなる研究・開発が期待されます。興味のある方はぜひ、JSOLの公式ページをチェックしてみてください。
多言語動画自動生成サービス「ICHI-GEKI」
企業情報
大成建設株式会社
- - 本社: 東京都新宿区西新宿
- - 主な事業内容: 建築工事、土木工事、コンサルティング
- - ウェブサイト: 大成建設
株式会社JSOL
- - 本社: 東京都千代田区
- - 代表取締役社長: 永井 健志
- - ウェブサイト: JSOL