三井物産が在日ブラジル人とインド留学生向け奨学金制度を開始

三井物産が奨学金制度を創設

三井物産株式会社は、在日ブラジル人およびインドの留学生を対象とした新たな大学奨学金制度を創設しました。この取り組みは、グローバルサウスの主要国である両国との連携を深め、将来の人材育成を目指すものです。

奨学金制度の概要

在日ブラジル人大学奨学金制度

- 対象者: 在日ブラジル人学校または国内公立高校3年生（4年制大学進学予定者）、及び国内の4年制大学に在籍する大学1年生。
- 人数: 最大4名／年。
- 金額: 4年制大学の年間学費（最大120万円／人）に加え、指定イベントへの交通費（上限あり）。
- 給付期間: 大学卒業までの最大4年間。
- 募集時期: 2024年9月1日～2025年1月31日。
- 詳細リンク: ブラジル人奨学金制度の詳細

インド大学奨学金制度

- 対象者: インドのSenior Secondary Schoolに在学中または20歳未満の卒業生。
- 人数: 2名／年。
- 金額: 4年制大学および語学学校の年間学費等（約600万円／人）。
- 給付期間: 日本語学校での訓練及び大学4年間（合計5年間）。
- 募集時期: 2024年7月15日～7月30日。
- 詳細リンク: インド奨学金制度の詳細

企業の想い

三井物産は「世界中の未来をつくる」という企業理念のもと、創立以来「人」の成長と社会の持続的発展を重視しています。この奨学金制度を通じて、異なる文化や考え方に触れる機会を提供し、多様な価値観からイノベーションを創出できる人材を育成することを目指しています。

近年、世界の社会課題はますます複雑化しており、異文化共生が一層求められています。これらの奨学金制度は、ブラジルとインドでのつながりを強化し、学生たちが日本の先進的な技術やノウハウを学べる貴重な機会を提供するものです。

具体的な成果

過去の取り組みとして、三井物産は在日ブラジル人学校の学生に対し、2009年からこれまでに5,455名に奨学金を支給してきました。また、インドネシアへの奨学基金やアジア留学生支援など、外国籍人材の育成にも積極的に取り組んでいます。これらの努力により、学生たちが将来的に日本と彼らの母国との架け橋となり、さまざまな社会課題に挑む原動力となることを期待しています。

このように、三井物産の奨学金制度は国際的な交流を促進し、若い世代の国際的なキャリア形成にも寄与する重要な役割を果たしています。今後も多くの学生がこの制度を活用して、国際社会で活躍することを願っています。