新規物流施設「三井不動産インダストリアルパーク海老名」の着工
日鉄エンジニアリング株式会社は、三井不動産株式会社から受注した新しい複合業務施設「三井不動産インダストリアルパーク海老名 &forest」の工事を開始したことを発表しました。この施設は、海老名市内に位置する物流用途に特化した複数テナント型の施設です。
概要と構造
本施設は神奈川県海老名市中央に建設され、地上4階建ての鉄骨造(一部木造)となっています。全体の延床面積は40,219.72㎡で、そのうち約半数がオフィス、研究所、ラボなどの多機能スペースとして活用される予定です。このような設計により、テナント企業の多様なニーズに柔軟に対応できる空間を提供します。
建物は、高い階高と広いスパン構造を利用し、物流施設に求められる耐火性能を満たすため、木鋼ハイブリット梁を採用。耐火性を確保するための鉄骨梁と木材の複合構造が特徴です。これにより、温もりのある作業環境を実現すると同時に、安全性にも配慮しています。
耐震性能の確保
さらに、耐震性能向上のために採用されている『アンボンドブレース®』は、地震エネルギーを効果的に吸収する能力を持ち、安心して利用できる空間を提供します。これにより、施設の利用者は万が一の事態に対しても高い安全性の下で業務を行うことができます。
物流施設の進化
物流関連施設の設計・施工において豊富な実績を有する日鉄エンジニアリングは、これまでに約427万㎡に及ぶ受注を達成しており、新たな「三井不動産インダストリアルパーク海老名」は、物流業界のニーズに対応した進化した空間であることを目指しています。環境への配慮や防災、減災、労働力確保等、現代社会で求められる多様な要素を取り入れた設計によって、持続可能で強靭な産業基盤の構築に寄与することが期待されています。
工事の今後
「三井不動産インダストリアルパーク海老名」の工事は2025年4月に着工し、2026年6月末の竣工を予定しています。新たな物流拠点が地域発展に貢献する日を心待ちにしたいと思います。
新しい物流の形として、高機能・高効率を実現するこの施設は、地域における雇用創出や産業の活性化にも寄与することが期待されています。今後の動向に注目しましょう。