Degasの挑戦
2020-11-02 08:00:01

Degas株式会社が小規模農家の生産性を変革、資金調達で新たな挑戦へ

Degas株式会社が目指す農業改革



Degas株式会社は、サブサハラアフリカの小規模農家向けに生産性を向上させるための新たな施策を発表しました。最近、同社は2.4億円の資金を調達し、この資金を使って農家ネットワークの拡大やサプライチェーンのデジタル化を推進します。貧困層人口が2070年には9割を占めるとされるサブサハラアフリカでは、農業の発展こそが経済成長の鍵です。

貧困問題の現状



サブサハラアフリカでは、貧困層人口の多くが小規模農家であり、合計で約6億人に達しています。昔から続く土地面積に対する生産性の低さが、その主な課題です。実際、農作物の70%が収穫に結びつかない状況で、収穫したとしても約30%が損失してしまうのが現状です。このため、1ヘクタールあたりの穀類収穫量は世界平均の35%に過ぎません。

Degasの取り組み



Degasは、この問題に対処するため、農家をネットワーク化し、以下の4つのサービスを提供しています。
1. 高品質な種子・肥料の供給
2. 農業に関する知識の指導
3. 収穫物の収集から買取
4. バイヤーへの販売

このオペレーションを「Degas Farmer Network」として体系化し、低コストで高品質な農作物の販売を実現しています。2019年の事業開始以降、3,000軒以上の農家がこのネットワークに参加し、それぞれの生産能力が平均で2倍以上に向上しました。

これまでに2,000トンの農作物を調達し、9社の大手バイヤーに対して約50トン/社の販売を行っています。農家同士の信頼関係も築かれ、契約遵守率は9割近くに達しています。この結果、6000万人の小規模農家の所得向上が期待されています。

今後の展開



今回調達した資金は、ガーナのトウモロコシ農地の運営開始に使用されます。また、Degas Farmer Networkの更なる拡大と、独自の農家行動データを活用した信用格付けアルゴリズムの設計なども進めます。このデータを使って、銀行や保険会社との提携を通じたファイナンス事業にも参入する予定です。それにより、農家の生活向上につなげていきます。

経営陣の理念



Degas株式会社のCEO、牧浦土雅氏は、今後の相次ぐ変革を見据えて「持続的かつ包括的な成長」の重要性を語ります。彼は、「アフリカが変われば、世界が変わる」という思いを持ち、現地の発展に寄与するために尽力しています。

結論



Degasの取り組みは、農業とテクノロジーを結びつけた新たな挑戦です。サブサハラアフリカの貧困解決と農家の所得向上を目指し、国内外の多くの企業と連携しながら、インパクトを重視した事業運営を続けていく方針です。この動きは、今後のアフリカ経済に新たな風を吹き込む可能性があります。

会社情報

会社名
Degas株式会社
住所
東京都渋谷区広尾4-1-18
電話番号
03-3499-0090

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