SUPER STUDIOと三井不動産の戦略的提携
株式会社SUPER STUDIOと三井不動産が、日本のコマースビジネスにおけるオムニチャネルサービスの進化を目指し、戦略的資本業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は新たなイノベーションを共同で創出し、お互いの強みを生かしたビジネスの成長を目指します。
提携の背景と目的
SUPER STUDIOは、コマースDXを実現する統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供しており、三井不動産との提携を通じて、オムニチャネル戦略の進化を図る計画です。今回の提携では、三井不動産がスタートアップ投資事業「31VENTURES」を通じてSUPER STUDIOの新株式を取得し、持分法適用会社となります。これまでの連携をさらに強化することが狙いです。
両社は2022年に資金調達を行い、リアルとデジタルを組み合わせたビジネス支援の取り組みを継続してきました。今回の提携によって、より深化した協業体制を築き、日本のオムニチャネルサービスの進化を進めることができると期待されています。
オムニチャネル戦略の重要性
三井不動産が掲げるオムニチャネル戦略は、デジタル基盤を強化し、顧客体験を向上させるための重要な取り組みです。SUPER STUDIOは「ecforce」を中心にさまざまな商品の開発を行い、三井不動産のオムニチャネルサービスをサポートします。特に、デジタル変革を推進するための体制や人材を確保することが不可欠です。
過去の取り組み
これまでのSUPER STUDIOと三井不動産の取り組みでは、リアルとデジタルを融合させた実証実験が複数行われています。
- - 2022年: D2Cブランド「GO WITH WHITE」のポップアップストアが「RAYARD MIYASHITA PARK」で開催され、オンラインとオフラインを結びつける新しい購買体験を模索しました。
- - 2023年: 実証実験の成果を受けて、両社は「THE [] STORE」を立ち上げ、70以上のECブランドが出店しました。これにより、顧客はリアル店舗で新たな購買体験を得ることができています。
未来の取り組み
2024年には、リアルとデジタル両面からECブランドを支援するプラットフォームが提供される予定です。「商業」面では、三井不動産の商業施設内でOMO型ポップアップが導入され、物流面ではシェアリング型自動倉庫を活用した新しいサービスが展開される見込みです。また、EC、リアル店舗、物流のデータを連携し、顧客がシームレスな体験を享受できる仕組みも整備されていくでしょう。
代表者のコメント
SUPER STUDIOの林社長は、三井不動産との提携を通じてオムニチャネルサービスの進化とイノベーションの創出を目指すと述べています。これは両社が目指す方向性が一致した結果だと考えています。三井不動産の髙波氏もSUPER STUDIOを重要なパートナーと認識し、共に成長していく意向を示しています。
企業情報
SUPER STUDIO
2017年よりEC構築システム「ecforce」を提供し、コマースDXの要素を強化しています。現在では、オンライン・オフラインのデータをシームレスに統合、分析し、事業者に対してマーケティングの強化や柔軟なデータ活用を可能にするプラットフォームとして進化しています。
三井不動産
三井不動産は、「三井ショッピングパーク ららぽーと」をはじめとする商業施設とEコマースを融合させ、オムニチャネル戦略を推進しています。これにより、リアルとデジタルの融合を図り、新たな購買体験を提供することに力を注いでいます。
まとめ
SUPER STUDIOと三井不動産の提携は、日本のコマースビジネスにおいて大きな進展をもたらすと期待されています。オムニチャネルサービスの進化は、今後の顧客体験を大きく変えることでしょう。