五島列島の古民家再生とアコウの大樹保護のプロジェクト
長崎県の五島列島では、伝統的な古民家と樹齢約250年のアコウの大樹を守るためのクラウドファンディングが進行中です。本プロジェクトを推進するのは アーロン・ニコラス・サットン 氏、彼は地域に移住し、地域環境や文化を大切にしながら新たな拠点を作ることを目指しています。
アコウの大樹は五島の象徴とも言える存在であり、地域の人々に長い間親しまれてきました。しかし、過疎化や環境変化により伐採の危機に晒されていました。サットン氏は、この木を守るため、古民家も合わせて購入し、「AKO HOUSE(アコウハウス)」というゲストハウスの構想を描いています。この施設では、海でのマリンアクティビティを楽しみながら、ネイティブな英会話のレッスンを提供し、地域の魅力を発信する場を作る予定です。
プロジェクトの経緯
サットン氏は2020年12月、偶然にもアコウの大樹を切る作業を目撃し、愕然としました。その瞬間、地域の皆がこの木の存在を大切にしていることを実感しました。特に、隣に住むおばあさんが、子供の頃からこの木と共に成長し、台風から地域を守ってくれたことを語ったことが、彼の心に響きました。
彼は持ち主の方と直接お話し、どうにかこの木を守りたいと懇願しました。その後、持ち主の方は契約を解除し、サットン氏はアコウの樹を含む古民家と土地を衝動的に購入することになりました。この決断は、彼にとって避けられない運命のように感じたと語っています。
クラウドファンディングの意義
プロジェクトを進める中で、資金不足の課題は避けて通れません。クラウドファンディングで集められた資金は、古民家の修復に必要な2,500万円の一部として活用される予定です。当地からの助成金もありますが、依然として不足しているのが現実です。サットン氏は、自分たちの力でできる限りの修復を行い、地元の方々やボランティアの協力を得ながら進めています。実際、約100人のボランティアが作業に参加し、作業は順調に進められています。
増える地域との交流
古民家を「AKO HOUSE」として再生させることで、旅行者も地元民も交流できるコミュニティ形成を目指しています。ネイティブ教師による楽しい英会話授業や、マリンアクティビティと自然体験を通じて、地域の魅力を発信していく予定です。
サットン氏は、自分の家がグローバルな感覚を養える場になり、地域文化や自然を愛する人たちが集まるような場所になることを夢見ています。サットン氏がこの五島に惹かれ、アコウの大樹の存在に気づいたこと自体が不思議な奇跡のように思えると語ります。
参加の呼びかけ
クラウドファンディングは、五島の自然や文化を大切にしたいという熱い思いを持つ方々からの支援を求めています。「AKO HOUSE」が実現すると、より多くの人々が自然や英語、異なる文化に触れる機会を得ることができるのです。今後もサットン氏の情熱が、多くの支持を集め、彼の夢が形になることを願っています。
詳しい情報や支援方法については、こちらからご確認ください:
クラウドファンディングページ