次世代E2Eテスト設計
2025-11-13 13:39:25

2WINSとポールトゥウィンが共闘、次世代のE2Eテスト設計システムを開発

2WINSとポールトゥウィンの協力による新たなテストシステム



東京大学発のAIスタートアップ企業である2WINSは、ポールトゥウィンと共同で生成AIを活用した完全自動型E2Eテスト設計システムを開発しました。このシステムは、ソフトウェア開発の中で新たに浮上したテスト設計の課題を解決するために設計されています。テスト工程におけるスピードと精度を両立させるために、AIを駆使して自動化を実現することで、テストエンジニアがより創造的な活動に集中できる環境を提供します。

共同研究の背景


現代のソフトウェア開発現場では、アジャイル開発や生成AIの急速な普及が進んでいます。これに伴い、従来の手作業によるテスト設計が人的負担をもたらし、属人化が進む問題が浮き彫りになっています。ポールトゥウィンはゲームデバッグやソフトウェアテストの分野での豊富なノウハウを有しており、2WINSは最先端の生成AI技術を持っています。この二社の強力なコラボレーションにより、テスト設計の自動化実現に向けた大きな一歩が踏み出されました。

E2Eテストとは


E2Eテスト(End-to-Endテスト)は、システム全体の機能がユーザー視点で正しく動作するかを確認するためのテスト手法です。単体テストや結合テストとは異なり、実際の業務フローやシナリオに沿ってシステム全体を検証します。この手法を用いることで、ソフトウェアの品質を高めつつ、より効率的なテストプロセスが可能となります。

生成AIによる自動テスト設計システムの特徴


この新しいシステムは、主に以下の3つの特長を持っています。

1. AIによるコード解析: 対象システムのコードを自動解析し、E2Eテストケースを動的に生成します。シナリオ分岐や例外処理にまで対応し、テストカバレッジを最適化します。
2. 探索的テスト設計の対応: スクリプト型テストだけでなく、未知の動作や潜在的なリスクを検出する探索的なテスト設計も可能です。
3. 手動・自動テスト双方に対応: 手動テスト用の設計書と自動テスト用のスクリプト生成に対応し、既存のQAフローにスムーズに統合できます。

これらの特徴により、クライアントはテストケースの網羅性と同時に、リードタイムの短縮を図ることができます。

技術的優位性


この自動テスト設計システムは、多くのテストツールが限定的なシナリオ生成にとどまる中で、システムコードの解析から探索的テスト設計までを完全に自動化する点で独自性を持っています。特に、汎用的な生成AIモデルを用いたテストケース自動生成では、他のモデルが数十件出力するのに対し、このシステムは251件のケースを自動生成します。この結果からも、本ツールがテスト設計に特化したAIモデルであり、より精緻なテスト設計を実現し得ることが示されています。

各社の見解


ポールトゥウィン株式会社 久保雅之氏


久保氏は、「このシステムは、ポールトゥウィンが培ったテスト設計の知見と、最新の生成AIを融合させた結果です。これにより、テスト設計から実行までの時間を大幅に短縮し、クライアントへの高品質なサービス提供を実現しています」と述べています。

2WINS 株式会社 小川椋徹氏


小川氏は、「この協働は、AIがソフトウェア開発の中心で役立つ新たな段階を示しています。テスト設計の自動化を通じて、生産性と創造性の向上を目指します」と、今後の展望について語ります。

結論


2WINSとポールトゥウィンの協働によって生まれたこの新しいE2Eテスト設計システムは、ソフトウェア開発の質を向上させるだけでなく、テストプロセス全体の効率化も実現します。今冬には、テストコード生成や補正機能の導入も予定されています。今後もAI技術を駆使し、クライアントのニーズに応える新たな価値を提供し続けるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社2WINS
住所
東京都文京区本郷 2-36-2TM 畑中ビル 3F・4F
電話番号

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