長崎でゴーストギア回収
2025-08-28 10:02:56

WWFジャパンが長崎県で大型漁業プラスチックごみを回収

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、2025年8月26日、長崎県五島市の岐宿地区で海洋環境の保護に向けた重要な活動を行いました。地元の漁業関係者やダイビング事業者、そして五島市の協力を受けて、二つの大型漁業系プラスチックごみ『ゴーストギア』を回収しました。

今回回収されたゴーストギアは、それぞれ約11メートルと4メートルの長さを持ち、特に上部は水面に浮いていたものの、下部は岩に引っかかっていました。これらは最近この地域に流入したことが確認されており、環境に与える影響が懸念されています。回収後は、分別作業や計測が行われ、データをもとにさらなる分析が進められる予定です。

この活動は、WWFジャパンの『ゴーストギア調査隊』の一環であり、海洋生態系への脅威を軽減し、持続可能な水産業を目指すためのものです。7月上旬の調査で確認されたこれらのゴーストギアは、引き上げ作業を行うことで、漁業や船の航行に及ぼす悪影響を防ぐことを狙っています。この地域は、前回の回収と同様に、大型ゴーストギアの発生が懸念されており、環境保護のために国際的な協力が必要不可欠です。

WWFジャパンでは、日本各地の7つの海域での調査を行っており、長崎県は特に外国製の漁網が多く確認されている地域です。このような問題を解決するためには、漁業者だけでなく、自治体や企業、政府など各セクターの連携が求められます。WWFジャパンの専門オフィサーであるヤップ・ミンリーさんは、ゴーストギア問題の深刻な影響について警鐘を鳴らし、対応策としての協力の重要性を強調しました。

また、ゴーストギアは、漁具の放棄や逸失によって生じるもので、海に残されたまま放置されると、魚介類を不必要に捕まえ続ける『ゴーストフィッシング』の原因となってしまいます。これは水産資源の損失に繋がり、さらに船の航行も妨害します。日本の海岸に漂着するプラスチックごみの中でも、漁業に関連するものはかなりの比重を占めており、この問題に向き合うことは急技であると言えます。

WWFジャパンは、国際的な知見を共有し、地域の関係者と連携して問題解決を図ることで、持続可能な水産業の実現を目指しています。プロジェクト『ゴーストギア調査隊』は、ダイバーが地域の自治体や漁業者と協力して、海の環境を守るための実業に責任を持つ活動です。今後、WWFジャパンは海洋環境の保護に向けたさらなる努力を続けていく意向を示しています。

この調査と収集活動は、全国各地で広がっている問題に対する具体的な対策の一環であり、地域の未来に向けて重要なステップを踏み出しているのです。WWFジャパンの取り組みは、多くの人々に影響を及ぼし、持続可能な未来のために必要な行動を喚起する助けとなることでしょう。


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会社情報

会社名
WWFジャパン
住所
東京都港区三田1-4-28三田国際ビル3階
電話番号
03-3769-1714

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