フォースバレー・コンシェルジュ株式会社(東京・千代田区)は、東急バス株式会社(東京・目黒区)、および株式会社みちのりホールディングス(東京・千代田区)と協力し、日本品質のバスドライバー育成プログラムをネパールで開始しました。これは南アジアから優秀なバスドライバーを育て、日本国内の深刻なドライバー不足を解消するための取り組みです。
バスドライバー不足の現状
日本ではバスドライバーの不足が問題視されています。日本バス協会によると、将来的には2030年度に3万6000人ものバスドライバーが不足すると予測されています。この状況は「2024年問題」によりさらに悪化する見込みです。多くのバス会社が運行スケジュールの維持に苦心しており、国全体の交通網に影響を与える可能性があります。
特定技能による人材受け入れ
2024年3月からは「自動車運送業」が特定技能制度の対象に追加され、外国人のバスドライバー受け入れが可能となりました。しかし、具体的には外国人が日本でバスドライバーとして働くためには、外免切替や大型自動車第二種免許の取得、さらには日本語能力試験N3相当の日本語力が求められるため、実際の就業には多くの障壁があります。
ネパールでの育成カリキュラム
フォースバレーは、これまでに築いてきた南アジアの政府機関や教育機関との連携を活かし、ネパールにて「日本式教習所」を立ち上げます。この教習所では、日本の運転技術、安全基準、サービスマナーを体系的に教育し、即戦力として通用する人材を育成します。特に、業務提携する教習所において、バスドライバーに必要な技術を習得するだけでなく、来日後に必要とされる免許取得のプロセスを短縮することに努力しています。
最初の拠点と今後の計画
本プロジェクトの第一歩として、ネパールの教習所に業務提携を結び、現地での教育を開始します。これは、ネパール政府からも認可を受けた場所で、日本品質の教育を実施する予定です。プロジェクトが進むことで、日本の安全基準を学んだバスドライバーが、国内で安心安全なバス運行に貢献できるようになることを目指します。
フォースバレーのビジョン
フォースバレーは、世界中のハイスキル人材を活用し、日本の企業に供給することを使命としています。自社開発したデータベースには、186の国と地域から約46万人が登録されており、400社以上との取引を行っています。日本の人手不足を解消するため、特定技能制度を駆使して世界各国から優秀な人材を迎え入れる取り組みを進めています。
お問い合わせ情報
本プロジェクトに関するお問い合わせは、フォースバレー・コンシェルジュ株式会社の担当(杉原)までお願いします。Email:
[email protected]、Tel: 090-9835-8991までご連絡ください。
この取り組みは、日本のバス運行の質を保ちながら、国際的な人材の育成と雇用創出に寄与すると期待されています。