インクルーシブ研修
2024-02-13 07:10:01

企業向け「インクルーシブコミュニケーション研修」新たにスタートします

新たな研修プログラムの意義



一般社団法人4Heartsは、2月より企業向けに「インクルーシブコミュニケーション研修」を開始しました。この研修は、創設者の那須かおりが自身の重度聴覚障害の経験をもとに作られました。参加者は、障害を持つ当事者の立場に立ち、彼らが抱える見えない壁や、コミュニケーションの難しさを体感することができます。本記事では、この研修の目的、内容、導入事例について詳しくご紹介します。

研修が必要な背景



令和6年4月1日から、民間事業者に対して「合理的配慮の提供」が法的に義務化されることが決定しています。これは、障害者が社会に参加できる環境整備を進めるための重要なステップです。しかし、制度を整えるだけでは、真の理解や配慮は育ちません。4Heartsでは、実際に障害体験を通じて気づきを促し、参加者の意識を変えることが目的です。

研修プログラムの概要



1. 「知る」合理的配慮基本講座


この講座では、合理的配慮の目的や背景について学びます。特に、参加者が理解しやすいよう、実体験に基づくエピソードや研究データを提示し、グループディスカッションを行います。

2. 「気づく」体験講座


ヘッドホンやアイマスクなどを用いての体験型ワークショップが中心です。参加者は、自身の感覚が制限される条件下で協力し、目標を達成する過程で相手の立場を想像する力を育みます。

3. 「実践する」ワークショップ


これまでの体験を通じて気づいたことを振り返り、どう業務に活かしていくかを考えます。具体的なアイデアを共有し、問題解決に向けたアクションプランを策定します。

企業と地域の具体例



茅ヶ崎市役所


この研修は新人向けに実施されました。役所の職員たちが、見えない・聞こえない・話せない環境下での体験を通じて、相手の事情を想像する力を養うことの重要性を学びました。研修後には、相手を想像することでより良いサービスを提供できる自信を身につけたと好評を受けています。

塩野義製薬


聴覚障害のあるメンバーがいる職場での研修を行い、実際の体験を通じて得た気づきが反響を呼びました。参加者は、理論だけでは理解できなかった困難さを実感し、より具体的な障害支援の必要性を感じ取ったようです。

東京美容家集団(T・B・A)


美容業界の代表者にも研修が提供され、日々の業務にどのように活かせるかを中心に議論が交わされました。障害のあるお客様に対して、より良いサービスを提供するための意識改革が求められていることを実感した様子でした。

研修講師のプロフィール



那須かおりは、重度の聴覚障害を持ちながら、コミュニケーション力の向上を目指しています。彼女の経験をもとに、聴こえない、見えない、話せない状況の中でも温かなコミュニケーションを築く方法を提案しています。4Heartsは、地域と行政、企業が協力し、誰一人取り残されない社会を実現するための活動を続けています。

お問い合わせ



研修内容や参加に関するお問い合わせは、公式HPからお気軽にご連絡ください。4Heartsの取り組みは、まだまだ広がりの可能性を秘めています。多様な人々が共に支え合える社会への第一歩を踏み出しましょう。

会社情報

会社名
一般社団法人4Hearts
住所
神奈川県茅ヶ崎市今宿965番地-1
電話番号
080-9985-6392

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