医師467名が語る理想のワークライフバランスと現実の壁
医師の仕事は専門性が高く、生涯現役として活躍し続けることが可能です。しかし、その反面、心身の健康を保ちながら長期的に働ける環境の整備が求められています。最近、医師たちの過酷な労働環境やワークライフバランスの問題が注目されており、法制度の見直しも進んでいます。それに伴い、株式会社エムステージ(東京都品川区)は、医師467名を対象に「ワークライフバランス」に関するアンケートを実施しました。
調査背景
一般企業に勤める社員とは異なり、医師は自身の専門性を駆使して生涯現役であることができる職種です。そのため、医師が健康を維持しながら長期にわたって働くためには、適切な職場環境の整備が不可欠です。この調査は、医師たちの理想的なワークライフバランスがどうであるか、またそれを実現するために何が重要かを探ることを目的としています。
アンケート結果の概要
ワークライフバランスの現状
調査によると、約66.3%の医師が「プライベートを優先したい」と回答しました。しかし、実際には約70%が「仕事を優先」せざるを得ない状況にあることが示されました。多くの医師がプライベートの時間を十分に持てていないことも明らかで、45.6%の医師が「プライベートの時間を全くもしくはあまり取れていない」と感じています。
職場環境の改善策
医師たちは、プライベートと仕事の両立するために勤務先に求めることとして、「医師の業務範囲や量の見直し」を最も多く選択しました。次に「時間外や当直、オンコールの負担軽減」「給与の引き上げ」が続きます。これらは、医師たちが直面している実際の課題を反映しています。
転職への意向
さらに、59.5%の医師がプライベートと仕事の両立のために勤務先の変更を検討する意向を示しています。実際に転職を経験した医師も36.2%に上り、転職によってプライベートと仕事の両立が「大いに改善した」と回答した医師は40.2%、ある程度改善したとする声も55.6%に達しました。これは、転職がプライベートの時間を確保するための効果的な手段である可能性を示唆しています。
調査概要
この調査は、株式会社エムステージが運営する医師向けの求人サイト『Dr.転職なび』および『Dr.アルなび』に登録した医師467名を対象に、2024年4月30日から5月7日の期間で実施されました。インターネットを利用したアンケート方式で行われ、有効回答数は467件です。
医師求人人材サイトについて
株式会社エムステージの『Dr.転職なび』と『Dr.アルなび』は、延べ4万人以上の医師が登録しているマーケットリーダーです。多様な働き方を推進し、医師不足や医療従事者の過重労働の問題解決を目指しています。詳細は、以下のリンクをご覧ください。
エムステージは「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をビジョンに、医療従事者のキャリア支援や医療機関向けの採用支援を行っています。