AIの見守りサービス
2016-10-07 10:00:11

東京電力エナジーパートナーとインフォメティスの提携、AIによる新たな見守りサービスが登場

新しい見守りサービスを実現



東京電力エナジーパートナー株式会社とインフォメティス株式会社が手を組み、革新的な見守りサービスを提供することになりました。このサービスでは、インフォメティス社が開発したAI技術を活用して、家庭内での家電の使用状況を詳細に把握し、見守りを行います。

家電分離推定技術の概要


本サービスが使用するAIによる家電分離推定技術は、家庭全体の電流を測定し、そのデータから個々の家電の使用情報を抽出します。これにより、洗濯や調理といった家事の頻度、深夜の家電使用の増加といった生活スタイルの変化、さらには連続して家電が使われない、あるいはつきっぱなしの異常なども把握することができます。これまでの見守りサービスと異なり、見える状態だけに依存せず、家の中での活動パターンや時間変化を可視化することで、さらに高精度な見守りが可能になります。

監視される抵抗感の軽減


特筆すべきは、このサービスがカメラを使用しないため、見守り対象者の「監視されている」という抵抗感を軽減するという点です。そのため、まるで見守られているかのような不快感を持たずに、安心して日常生活を送ることができる「ゆるやかな見守り」が実現します。

専用アプリケーションによるコミュニケーション


この新しい見守りシステムには、専用のWEBアプリケーションが用意されており、見守る側と見守り対象者とのコミュニケーションを促進します。アプリを通じて、見守り側に見守り対象者の生活状況が通知され、必要に応じて連絡を取ることができる仕組みが整っています。これにより、家族や友人とのつながりを保ちながら、安全な生活をサポートします。

実証実験の成果


本サービスの導入に向けて、東京電力エナジーパートナーとインフォメティスは2015年3月から約1年間にわたり、300件以上のモニター家庭を対象に実証実験を行いました。この中で、電力情報を利用したサービスの受容性やセンサーの施工性を検証し、実際の生活にどのように役立てるかを探りました。これらの結果を踏まえて、業務提携に至りました。

インフォメティス社の概要


インフォメティス社は2013年に設立され、ソニー株式会社から分社化されました。AIによる家電分離推定技術を核にした事業開発を進めており、理化学研究所革新知能統合研究センターの杉山将氏や、ケンブリッジ大学の著名な教授ズービン・ガラマーニ氏をアドバイザーに迎え、最先端の研究を行っています。

このように、AIを駆使して新しい見守りサービスを提供する体制が整ったことで、家庭内の安心な生活環境の実現が期待されます。今後、このサービスがどのように普及し、人々の生活をどのように変えていくのか、大いに楽しみです。

会社情報

会社名
インフォメティス株式会社
住所
東京都港区芝5丁目5番1号三田ビル4F
電話番号

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