八丈島の新たなクラフト焼酎「罪人」が誕生！その魅力を探る

八丈島の新たなクラフト焼酎「罪人」

2025年11月1日に、八丈島の老舗蔵元である「坂下酒造」と株式会社アンフィルターが共同開発した、新たなクラフト焼酎が登場します。その名も「罪人（ZAININ）」。本記事では、焼酎の背景や特徴、そして開発に込められた想いについて詳しく紹介します。

1. 「罪人」の誕生背景

この焼酎は、八丈島の火山によって育まれた土地の特性と、江戸時代に流刑地であった歴史を背景に持っています。八丈島では、豊富な自然と独自の文化が息づいており、その環境が「罪人」の製法にも色濃く反映されています。焼酎の日である11月1日に合わせての発売は、この地酒の新たな挑戦を象徴しています。

2. 特徴的な製法

「罪人」は、厳選された八丈島産の芋「サツママサリ」と国産の麦をそれぞれ5対5でブレンドし、スモールバッチで蒸留される特別な製法によって作られています。この製法により、潮風や溶岩を思わせる恵みあるミネラル感が特徴で、八丈の豊かな水と自然が生きています。さらに、焼き芋の甘みや焙煎麦の香ばしさ、そして湿った土の香りが複雑に絡み合います。

3. 味わいと香りの特性

「罪人」の魅力は、その豊かな香りと味わいにあります。ストレートで飲むと、焼き芋の甘さとボディのきめ細やかさが感じられます。また、炭酸割りにすることで、「罪なハイボール」となり、香ばしい香りとともにミネラル感が一層引き立ちます。飲む人に独特の体験を提供し、会話のきっかけにもなる“語れる酒”としての魅力を秘めています。

4. 坂下酒造の歴史

製造を手掛ける坂下酒造は創業100周年を迎える老舗の蔵元で、現在の杜氏である沖山範夫氏は元バーテンダーであり、島で果物や野菜を栽培する農家でもあります。彼の再起をかけた新たな酒造りへの挑戦は、現代のニーズを反映しながらも、八丈島の伝統を大切に受け継ぐものです。

5. 開発者の熱い想い

開発にあたる高い志を持った関係者は、この焼酎を通して八丈島の文化を広めたいという思いを強く抱いています。株式会社アンフィルターの代表であるビンセント・ニコル氏は、焼酎を通じて八丈島の素晴らしさや人々のストーリーを届ける使命があります。加えて、坂下酒造の沖山氏は「焼酎は人と人をつなげるものである」と、その価値に気付かされる経験を述べています。

6. 限定先行提供と評価

発売に先立ち、東京都内の高級レストランにて提供されたこの焼酎は、シェフやソムリエから高い評価を受けました。特に料理と共に楽しむことで、テロワールに基づく深みのある味わいを体感できると多くの声が寄せられています。これからの展望として、若年層や観光客に向けてのアプローチも視野に入れ、東京の飲み屋にも自然に並ぶ未来を目指しています。