薬の科学を深く知るための一冊
9月18日、ダイヤモンド社から新刊『「なぜ薬が効くのか?」を超わかりやすく説明してみた』が発売されます。本書では、薬がどのように私たちの体に作用しているのかを解説し、一般の読者にも理解できるように工夫されています。著者の山口悟氏は、研究、製薬、調剤に携わった薬理学の専門家であり、初心者でも楽しめる内容になっています。
薬の効能の背後にある科学
私たちが普段口にする薬について「なぜ効くのか」と疑問を持ったことはないでしょうか。本書では、薬を成り立たせる最小単位である原子の集合体がどのように病気を治したり、症状を軽減したりするのかを、化学の観点から詳しく説明しています。具体的には、薬の有効成分まで深く探求しており、化学式や構造図も用いて理解を助けていますが、専門知識がない方にも配慮されています。
幅広い薬の知識
本書は、かぜ薬や胃腸薬、抗アレルギー薬といった身近な医薬品から、自己免疫疾患やがん治療薬のような難病治療に至るまで幅広く取り扱います。また、COVID-19の影響で関心が高まっているワクチンや抗ウイルス薬についても詳述されており、薬の効能や基礎知識を学ぶことができます。
この本を通じて、普段何気なく使っている薬がどれほど奥深いものであるかを知ることができるでしょう。特に、薬の有効成分が体内でどのように吸収され、作用を発揮するのかといった基本的な理解が深まります。加えて、製薬の過程や医学・薬学の歴史的背景についても触れられており、一剤の薬剤がもたらす影響について深く理解するきっかけとなります。
目次から探る本書の内容
- - はじめに
- - 第1章 薬が効くまでの道のり
- - 第2章 「発熱」と「痛い」はなぜ起こるのか
- - 第3章 アレルギーの鍵穴を埋める
- - 第4章 体を襲う菌・ウイルスと戦う
- - 第5章 生活習慣病を化学する
- - 第6章 じつは奥深い胃腸薬の世界
- - 第7章 より安全な精神科の薬はどうやって生まれたか
- - 第8章 倒すべきは自分由来の細胞
- - 第9章 自分を守るはずの免疫が、病気の原因に
- - おわりに
著者・山口悟のプロフィール
著者の山口悟氏は、1984年生まれで、北里大学薬学部卒業後、博士号を取得。製薬会社での研究を経て、大学での教育と研究を行い、現在はサイエンスライターとして活動しています。彼の著作には、有機化学に関する多くの書籍があり、今回の書もその一環です。
書籍情報
- - 著者:山口悟
- - 定価:1,980円(税込)
- - 発売日:2024年9月18日
- - 発行:ダイヤモンド社
- - 判型:A5版・並製・256ページ
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この本を手に取ることで、薬が私たちの健康にどのように寄与しているのかを理解できる一冊となることでしょう。薬の作用を化学の視点で探ることで、より科学的な知識を得て、健康管理に役立てていただければ幸いです。