Z世代とバブル世代の資産形成における意識の違いとは
近年、若年層の資産形成への関心が高まっているが、無視できないのは世代間の意識の違いだ。合同会社WOZが実施した調査結果から、Z世代(20~30歳)とバブル世代(55~60歳)の資産形成に関する価値観や行動パターンの違いが浮き彫りになった。
調査の背景と目的
2026年の調査では、400人ずつのZ世代とバブル世代の会社員を対象に、資産形成に関する情報源や価値観を明らかにすることを目的とした。特に注目されたのは、デジタルネイティブであるZ世代がSNSを通じて情報を得る一方で、バブル世代がニュースサイトや金融機関の情報に依存する傾向があることだ。
資産形成の実態
調査結果では、共通して「預貯金」が多数派を占める一方で、各世代がそれに続く手段を選ぶ傾向には違いがある。
- 預貯金 (69.2%)
- NISA (61.0%)
- 株式投資 (38.9%)
- 預貯金 (87.9%)
- 株式投資 (52.7%)
- NISA (49.3%)
Z世代では非課税制度を利用した資産形成が進んでいる一方、バブル世代は従来型の株式投資を重視していることが明らかになった。
収入の配分と出費
各世代における預貯金と投資への配分は、驚くべきことに両世代共に収入の1割未満に抑えられていることが多かった。預貯金に関し、約半数が月収の10%未満をこれに回していることが判明した。投資に回す割合でも、同様の傾向が見られ、月収の10%未満にとどめている人が多い。
各世代の金銭感覚の違い
この調査では、「もったいない」と感じる出費の対象にも世代差が現れた。
- - Z世代は「各種手数料」に厳しい目を向けた一方で、
- - バブル世代は「ゲーム課金」が最も多く、形に残らない出費に対する拒否感が強いことがわかった。
加えて、もし100万円が手に入ったらどう使うかを尋ねたところ、両者共に「投資に回す」が最多であることも興味深い。
- - Z世代: 投資に回す (48.3%)
- - バブル世代: 投資に回す (52.1%)
しかし、2番目の選択肢には違いがあり、Z世代が「体験」に価値を見出したのに対し、バブル世代は「銀行に預ける」を選んだ点が際立った。
情報源と相談の壁
お金や投資に関わる情報源についても明確な違いがある。Z世代は主にSNSから情報を得ることが多く、
- - SNS (25.8%)
- - ニュースサイト・アプリ (16.4%)
- - 金融機関の情報 (15.4%)
対して、バブル世代はニュースサイトや金融機関の情報を重視している。
- - ニュースサイト・アプリ (26.9%)
- - 金融機関の情報 (23.3%)
相談に関しては、約7割がハードルを感じているとの結果も出ており、気軽に話しにくいテーマであることを示している。
学びの姿勢
最後に投資やお金の学びについて、世代間での考え方にも差が確認され、Z世代の42.7%が「これから学びたい」と前向きに考える一方、バブル世代は「もっと早く学ぶべきだった」という後悔の念を感じる者が多いことが浮き彫りだ。
まとめ
今回の調査を通じて、両世代の間での資産形成に対する意識や行動の違いが明らかになった。特に、情報源や金銭感覚のアプローチにより、将来の資産形成がどのように変化していくかが注目される。金融リテラシー向上や、相談のしやすい環境の整備が求められる中で、各世代が自らの価値観やニーズに応じた資産形成を行っていくことが重要である。これからもWEZメディアは、金融や投資に関する情報を提供し続けていく。