九州工業大学とみらい創造機構の新たな協力
2023年7月30日、国立大学法人九州工業大学と株式会社みらい創造機構は、研究成果の事業化とスタートアップ支援に関する包括連携協定を締結しました。この協定により、両者の取り組みが新たな段階に進化し、地域活性化がさらに促進されることが期待されています。
連携の背景
九州工業大学(所在地:福岡県北九州市)とみらい創造機構(所在地:東京都港区)は、これまでにも様々な協力を行ってきました。特に、みらい創造機構は2020年に北九州市との連携協定を結び、地域の研究成果を事業化するための施策を推進してきました。この取り組みは、地域の産業振興を目的としており、スタートアップによる新たな産業の創出を狙っています。
九州工業大学は、「技術に堪能なる士君子」の育成を目指し、環境関連工学や航空宇宙工学など、高度な専門知識を持った技術者を育成しています。その成果は、地域社会や産業界に対する貢献として結実しています。また、同大学は年間230件を超える民間企業との共同研究を行っており、産学連携に注力しています。
一方、みらい創造機構も2016年から東京工業大学との協力により、研究成果を活用したスタートアップの支援に注力しています。特に、2021年に設立した二号ファンドでは、経済産業大臣および文部科学大臣から支援事業計画の認定を受け、研究開発型スタートアップの創業や成長をサポートしています。
新たな協定の意義
今回の包括連携協定は、九州工業大学の研究成果を地域社会に還元し、新しい産業を創出するための重要な一歩です。具体的には、九州工業大学発のスタートアップへの投資や、関連プロジェクトの支援を強化し、地域経済の活性化に寄与することを目的とした取り組みが予定されています。
この協定によって、九州工業大学とみらい創造機構は、研究者や起業家と連携し、地域に根ざしたビジネスモデルの構築を促進します。その結果、地域内外の多様な業種の企業と協力し、新たな雇用の創出や地域経済の活性化に寄与することが期待されています。
未来に向けて
この包括連携協定を契機に、九州工業大学とみらい創造機構は、地域の産業活性化に向けた取り組みを拍車をかけることでしょう。今後の活動により、九州地域において新たなスタートアップが生まれ、革新的な研究成果が地域の発展に直結することを目指しています。地域における産業の振興、そして新技術の社会実装という大きな目標に向かって、両者が手を携えて進む姿勢がますます注目されます。