アトラスコプコが提案する省エネ型コンプレッサーの実績
導入の背景
山形県村山市に本社を持つ不二工業株式会社は1945年に創業し、長年にわたり地域に根差した製造業者として高品質な製品を提供してきました。主に農業用機械や介護・福祉機器を手掛ける同社では、長年使用していた他社製のコンプレッサーが老朽化してきたことから、エネルギー効率重視の新たなコンプレッサーへの更新を検討していました。その際、アトラスコプコ製GA22VSDsインバーターコンプレッサーの導入に至った背景を探ります。
アトラスコプコの選定理由
当初はアトラスコプコの名前を知らなかった不二工業の担当者。しかし、スガタ商事からの推薦を受け、省エネ効果の高さに興味を示すことになりました。電気代の高騰が続く中、アトラスコプコのコンプレッサーは、自動で空気量に応じた最適なモーター速度を調整できるため、非常に魅力的な選択肢となったのです。
導入された装置の性能
アトラスコプコのコンプレッサーは、特にそのエア吐出量の大きさが際立っています。インバーター制御によって必要な時に必要なエアを供給できるため、工場内の生産効率を大幅に向上させました。不二工業では、プレスや溶接、エア工具に至るまで、すべての製造工程で圧縮エアを使用しています。
例えば、従来使用していた製品では供給量が不足しがちでしたが、GA22VSDsの導入後は十分なエア量が供給されるようになり、稼働の効率性が増しました。さらに、業界最高効率のIE5モーターが自動で最適な稼働を行い、自由吐出空気量が21%向上したのです。
寒冷地での性能検証
山形県の厳しい寒さに対応できるように設計された内蔵型冷凍式ドライヤーは、3℃の圧力下露点でも正常な稼働が可能です。冬場にマイナス気温が続く地域でも、安定した乾燥エアを供給することが確認され、従業員からも「安心して使えるエア」という評価が得られています。
ドレン水問題の解決
さらに、導入後はドレン水や結露の問題が解消されました。以前は、ユースポイントで多くのドレン水が出ていましたが、現在ではその心配がなくなりました。アトラスコプコの新たなフィルターシステムが、その品質を確保しています。
操作の利便性
また、標準装備のスマートリンク機能により、遠隔からでもモニタリングが可能になりました。温度が下がるとアラームが鳴り、現場不在時でも早急に対応できる点も非常に便利です。
今後の展望
不二工業は、この省エネ製品を導入したことにより、第2工場でも同様の施策を計画中です。地域密着型の製品生産を続け、さらにお客様の信頼を得ながら成長し続けることを目指しています。アトラスコプコの強力なサポートと共に、より良い製品を提供していく意向が伺えます。
このように、アトラスコプコのGA22VSDsインバーターコンプレッサーは、ただの導入ではなく、不二工業の製造工程全体を見直し、効率と品質を向上させる明確な道筋を示しているのです。今後のさらなる発展が期待されます。