個人投資家の投資判断に関する実態調査
2025年12月、野村インベスター・リレーションズ株式会社は、投資経験5年以上の個人投資家を対象にした「投資判断に関する実態調査」を行いました。この調査は、現在の投資環境における個人投資家の判断基準や使用する情報源、特にAIの活用状況を把握するために実施されました。
調査背景
新しいNISA制度の導入と、日経平均株価の最高値更新が相まって、多くの人々が老後資金の形成やインフレ対策として資産運用に目を向けるようになっています。しかし、インターネットやSNS上には無数の情報が溢れており、投資家は信頼できる情報を見極める必要があります。このような背景から、個人投資家の実際の判断基準がどのようなものであるかを明らかにするための調査が行われたのです。
調査結果の概要
投資対象の金融商品
調査に参加した331名の個人投資家の主な投資対象は、次のようになっています。
- - 株式: 72.2%
- - 投資信託・ETF: 63.1%
- - 債券: 18.1%
この結果から、株式と投資信託が多くの投資家によって選ばれていることが分かります。
投資判断の情報源
投資家が判断の際に参考にする情報源として、以下の順位が示されました。
1.
ニュース・メディアからの情報: 50.8%
2.
自身の分析・経験: 43.8%
3.
企業のIR情報: 36.3%
過半数の投資家がニュースやメディアからの情報を重視している傾向が見えます。
信頼する情報源
最も信頼できる情報源としては、以下の結果が明らかになりました。
- - 金融機関・専門家からの情報: 21.8%
- - 自身の分析・経験: 20.6%
- - ニュース・メディアからの情報: 20.2%
これにより、金融機関や専門家の意見が重要視されていることが表れています。
AIの活用状況
驚くべきは、投資経験5年以上の個人投資家の75%以上が投資判断においてAIを活用していないという事実です。具体的な利用状況は次の通りです。
- - AIを活用していない: 75.5%
- - 情報収集の効率化ツールとして: 12.1%
- - セカンドオピニオンとして参考にしている: 9.7%
この結果は、AIを取り入れることに消極的な姿勢を示しています。
重視される投資指標
投資判断の際に重視される要素として、約3人に1人が「成長性・将来性」を選びました。続いて「経済・市場環境」「財務・業績指標」が重要視されています。
投資したくなる企業の特徴
最後に、投資を希望する企業の特徴についても調査が行われました。その結果、
1.
不祥事がない、透明性が高い: 41.1%
2.
個人的に好きな製品・サービスを提供: 40.2%
3.
企業理念やビジョンに共感できる: 33.2%
このように、多くの要素が個人投資家にとって企業の評価に影響を与えていることが確認されました。
まとめ
今回の調査から、投資経験5年以上の個人投資家が利用する情報源や判断基準が明らかになり、特にAIの活用が非常に低いことが印象的でした。また、参加者の信頼する情報源や重視している指標についても重要なデータが得られました。これを受けて、野村インベスター・リレーションズ株式会社は投資家のための「野村IR資産運用フェア2026」を開催し、企業の生の声を直接聞けるイベントを提供します。