介護業界を変える!NAGARAが最優秀賞を受賞した理由とは
株式会社NAGARAは、2026年3月27日に島根県松江市で開催された「ごうぎんスタートアップフェス2026」において最優秀賞を受賞しました。この受賞は、介護業界向けのAI SaaS「ながらかいご」が全国的に高い評価を受けた結果です。介護現場の記録業務の負担をAIで軽減するという革新的なアプローチが、多くの支持を集めました。
ごうぎんスタートアップフェス2026の概要
「ごうぎんスタートアップフェス」は、山陰合同銀行が主催する地域最大のスタートアップイベントです。今年度は700名以上の参加者が集まり、全国から選ばれた5社がピッチ審査に臨みました。その結果、NAGARAが見事に最優秀賞を勝ち取ったのです。
主催者の吉川裕頭取は、NAGARAの取り組みが「高齢化が進む地方地域に特に適している」と評価し、地域の介護問題に対するAIの利用が社会的意義を持つことを強調しました。
NAGARAの受賞理由
日本の介護業界は約16.1兆円の市場規模を擁しながら、深刻な人材不足と業務負担の増大に直面しています。特に介護記録の作成は重要でありながらも、介護士にとっては大きな負担となっています。介護士一人一人が利用者の状態やケア内容を詳細に記録することが求められていますが、現在は紙やキーボードでの手入力が主流です。そのため、実際のケアに充てる時間が削られる傾向にあります。
NAGARAの代表である岡田一輝は、介護施設での祖母の経験を元にこのビジネスを立ち上げました。祖母が「介護士が自分の話を聞いてくれない」と訴えたことが、介護記録業務の見直しを決意させたというのです。実際に150以上の介護施設にヒアリングを行った結果、問題の本質は「介護士の意識」にではなく「業務構造」にあると感じ、AIを活用した「ながらかいご」を開発しました。
受賞ソリューション「ながらかいご」の概要
「ながらかいご」は、AIに基づく介護記録ソフトであり、介護士がスマートフォンを持ちながら利用者と自然に会話をするだけで、自動的に記録を生成できる革新的なシステムです。単なる音声入力とは異なり、「ながらかいご」では利用者との対話が記録そのものとなるため、質の高いケアと業務の効率化を同時に実現します。
主な機能
1.
会話入力による記録完了: 自然な会話からAIが習慣的に介護記録を自動生成。
2.
即時生成できるモニタリング報告書: 蓄積されたデータから迅速に月次報告書を生成。
3.
会議議事録の自動作成: ケアカンファレンスやミーティング内容を議事録として記録。
4.
AIチャットによる記録検索: 蓄積されたデータをAIが即座に検索し、問いかけに応答。
導入効果
容量な介護施設において、記録業務の時間が年間10,000時間以上削減される見込みで、これにより人件費が約1,000万円も削減される可能性があります。 ITスキルが未熟でも話すだけで導入できる点も魅力となるでしょう。
NAGARAの今後の展望
創業以来、NAGARAは急成長を遂げており、2026年には多くの受賞歴を持っています。未来の目標として、介護業界の様々なニーズに応える「決定版介護ソフト」を設計中です。これにより業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる存在を目指す考えです。NAGARAの試みが社会にどのような変化をもたらすのか、今後も注目が集まります。