子ども食堂へ長崎県対馬の美味しい魚を届ける「こどもふるさと便」

こどもふるさと便が届ける海の恵み

ネッスー株式会社が展開する「こどもふるさと便」は、地域の特産品や経験を支援品としてこども食堂やひとり親家庭に届ける新しいフードバンクの仕組みです。このほど、長崎県対馬市の魚を神奈川県藤沢市のこども食堂に提供しました。この取り組みは、こどもたちに地域の海の恵みを知ってもらい、食教育ともつながるように進められています。

対馬の恵みを全国へ

長崎県対馬市は豊かな自然環境と歴史を持ち、様々な魚種が獲れる地です。2025年8月から「こどもふるさと便」を通じて、未利用魚や水産加工品を全国のこども食堂やひとり親家庭に提供するプロジェクトが開始されました。これにより、多くのこどもたちが新しい食材に触れ、食育の機会を得ることが期待されています。

未利用魚の活用は地域水産業の支援にもつながります。対馬では、害を及ぼす魚が未利用魚になっているため、こうした魚を積極的に活用することが環境保全にも寄与しています。また、このプロジェクトは、食品ロスの削減を目指した取り組みとしても評価されており、令和7年度の食品ロス削減推進表彰で消費者庁長官賞を受賞しました。

藤沢市のこども食堂での実施

2025年11月22日、神奈川県藤沢市の「ゆめちゃん食堂」に、対馬から提供された未利用魚・アイゴの加工品を使用したおかずが提供されました。「ゆめちゃん食堂」は地域のPTAや団体、ボランティアの協力により、毎月開催されています。この日は約120名が集まり、子どもたちに食べやすい形に工夫されたアイゴの料理が振る舞われました。

お弁当はコロッケやサラダと共に、アイゴを使用したおかずが詰められ、子どもたちの食卓を華やかにしました。広場では、ピクニックのような雰囲気の中で、美味しいお弁当を楽しむ子どもたちの姿が見受けられました。これを機に、普段はあまり食べる機会のない離島の食材に触れることで、新たな発見があったようです。

参加者の声

ボランティアスタッフは「普段はなかなか魚が提供できないので、この寄付に感謝しています」と話し、アイゴの風味を和らげる工夫をしながら調理しました。一方、参加した子どもたちは「アイゴという魚は初めて知ったが、とても美味しかった」「魚を食べることは少ないので、この機会に食べられるのが嬉しい」と感想を語っていました。

プロジェクトは今後も続き、寄付受付が行われています。地域産業の振興や食品ロスの削減、そして何よりこどもたちへの美味しい食材提供を通じて、海の恵みを学ぶ機会を作り出していきます。

ネッスー株式会社の取り組み

ネッスー株式会社は、子どもたちが生まれた環境に関わらず平等な機会を得られる社会の実現を目指し、様々な主体と連携して事業を行っています。今後も「こどもふるさと便」を通じた新しい仕組みで希望を届けていきます。目指すのは、食や体験の格差がない優しい社会です。興味のある方は公式サイトをチェックして、ぜひ情報を得てください。

こどもふるさと便プロジェクトへの支援方法やありません。

公式サイト: ネッスー株式会社