株式会社ChiCaRoが展開する新たなAI発達支援システム
株式会社ChiCaRoは、国立大学法人電気通信大学との共同研究を通じて、AIを活用した発達支援システムの実証実験を開始しました。このシステムは、テレ保育アバターロボット「ChiCaRo」を中心に展開され、保育園や家庭での利用を目指しています。
発達支援の現状と問題点
現在、保育施設における発達支援は、新型コロナウイルスの影響を受けて人手不足や支援不足に悩まされています。そのため、子どもたちの成長を支える体制が不十分となりつつあります。特に、核家族化や共働きの家庭が増える中で、親自身も育児の負担が増しているのが現状です。これを解決するために、ChiCaRoはAIによるインタラクションを取り入れ、保育士や保護者の負担軽減を図ります。
ChiCaRoの特長
1. 丸みを帯びた形状で安心
「ChiCaRo」は子どもたちが触れやすいように設計された人型ロボットで、安全性を重視した形状をしています。子どもたちが遊びながら体験できるよう、触れ合う力加減にもしっかり対応できます。
2. 遠隔操作による遊びの実現
このロボットは、タブレットなどで遠隔からコントロールでき、子どもたちと身体を使った遊びを通じてコミュニケーションが可能です。これにより、離れた場所にいる祖父母ともつながり、発達を促進しながら親子の絆も深まります。
各種機能の展望
今後の開発段階では、保育士や小児科医とリモートでつながる機能や、子どもの性格や嗜好を把握するAIの搭載が計画されています。これにより、保育士のサポート体制が強化され、子どもに最適な遊び方を提案することが可能になります。
未来へ向けた展望
株式会社ChiCaRoは、「子育ての味方を増やす」をコンセプトに、個々の子どもの成長に対応できる発達支援システムを確立することを目指しています。これにより、より多くの家庭や保育施設が、安心して子育てを行える環境を築くことが期待されます。具体的には、共同研究を通じて得た知見を活かし、実用性の高いシステムを早期に市場に提供する考えです。
増え続ける共働き世帯や孤立育児の問題に対して、株式会社ChiCaRoの取り組みは大きな希望を提供してくれます。今後の進展から目が離せません。
お問い合わせ先
株式会社ChiCaRo
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学内西11号館 404号室
WEBSITE:
ChiCaRo
共同研究先: 国立大学法人電気通信大学 知能システム研究室
WEBSITE:
長井研究室