カカオ農地活用の研究
2025-11-06 14:37:52

日本ハイドロパウテック、ベトナムでカカオ農地活用の研究を開始

日本ハイドロパウテックのカカオ農地研究



日本ハイドロパウテック株式会社(NHP)は、2023年5月24日に開始した第一次共同研究を受け、カカオ農地における実証実験をベトナムで行うことを正式に発表しました。この研究は、株式会社ロッテ、カントー大学、株式会社タケショー及びタケショーフードベトナムの協力を得ています。2025年10月9日、多くの注目を集める調印式も行われました。

研究の重要性


カカオ豆は、高品質のチョコレート製品の主原料として知られていますが、その生産過程で生じるカカオポッドの廃棄問題が深刻です。カカオポッドは、実際にはカカオの全体重量の約8割を占めるものの、ほとんどが廃棄されてしまいます。しかし、この廃棄物から利益を生む方法があれば、カカオの収量を増やすだけでなく、カカオ農家の収入も向上させることができます。

研究の進捗


第一次共同研究では、加水分解技術を採用し、カカオポッドを殺菌・粉砕処理した後に土壌に散布することにより、農地の肥沃度を改善する手法を実験しました。メコンデルタ地域での結果は驚くべきもので、散布した加水分解カカオポッドがカカオ苗の成長を促進することが確認され、土壌の状態改善へも寄与したことが明らかになりました。

次なるステップ


この成功を受けて、NHPは第二次共同研究に進み、カカオ農地での加水分解カカオポッド散布の効果を更に確認します。この研究を通じて、環境問題の解決に向けた貢献を目指し、カカオ産地における資源循環型社会の実現に取り組んでいきます。

企業情報


NHPは2014年に設立され、加水分解製造技術を特化したフードテック企業です。この技術は従来の製造方法に比べ、時間の短縮や環境負荷の軽減を可能にし、さまざまな食品分野に応用されています。また、2022年末にはロッテとの資本業務提携を結び、さらなる成長を図っています。

株式会社ロッテの役割


ロッテは1964年に「ガーナミルクチョコレート」を発売して以来、数多くの高品質チョコレート製品を展開し続けており、近年はサステナブルな調達や環境に配慮した製造プロセス注力しています。NHPとの提携を通じて、より一層革新を追求している様子が伺えます。

カントー大学の協力


カントー大学は、ベトナム南部の教育機関として国立大学の一つであり、農業研究において重要な役割を果たしています。約52,000人の学生が在籍し、地域の農業の発展に寄与しています。

この取り組みは、農業分野だけでなく、環境問題や持続可能な発展への新しい道を開く可能性を秘めています。今後の進捗に大いに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
日本ハイドロパウテック株式会社
住所
新潟県長岡市稲保4丁目750-3
電話番号
0258-66-2487

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