COVID-19新治療法
2020-07-20 17:35:04
COVID-19重症患者への新治療法開発の第一歩!臍帯由来間葉系細胞の治験開始
COVID-19重症患者への新治療法開発の第一歩
COVID-19による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、多くの重症患者が直面する危険な状態です。このような状態に対する新しい治療法、臍帯由来間葉系細胞輸注療法の治験が実施されることが発表されました。本治験の目的は、主に安全性を確認しながら、ARDS患者における新たな治療手段の有効性を探ることです。
背景
COVID-19の影響で重症化し亡くなった方々の多くは、ARDSが原因です。日本では重症患者の数は減少傾向にありますが、今後第2波が来る可能性も否定できません。このため、重症患者への治療法確立は、日本だけでなく世界規模で重要なテーマとされています。
重症患者においてはウィルスによる過剰な炎症(サイトカインストーム)が確認されており、これに対する効果的な治療法が求められています。臍帯由来間葉系細胞輸注療法は、抗炎症効果と組織修復効果を兼ね備えており、呼吸機能の回復に寄与することが期待されています。
治験の詳細
本治験は、まずPMDAによる計画届の審査が行われた後、治験実施施設での審査委員会による審査、そして契約を経て患者募集が開始されます。治験の進捗や結果はAMEDと連携し、随時公表する計画です。
臍帯由来間葉系細胞の可能性
この治療法は、海外においても報告されていますが、未だ治療法として確立されていません。ヒューマンライフコード社はそこで世界に先駆けて治療法を確立することを目指しています。
臍帯由来間葉系細胞は、さまざまな再生治療に利用されており、たとえば過剰炎症を引き起こす急性移植片対宿主病(GVHD)に対しても効果が期待されています。開発チームはこの細胞の製法技術や品質管理に関するノウハウを東京大学から引き継いでおり、実績を上げてきました。
代表取締役社長の略歴
原田雅充代表取締役社長は、生命工学をはじめとする豊富な経験を持つリーダーです。日本化薬やアムジェンでの臨床開発に従事し、再生医療分野でも多くの実績を残しています。彼のビジョンは、健康を維持するための医療に新たな可能性を提供することです。
結論
COVID-19の重症患者に対する臍帯由来間葉系細胞輸注療法の治験開始は、医療の新たな局面を切り開く重要な一歩です。本治験が成功を収めることで、多くの患者の生命が救われ、さらなる治療法の開発に繋がることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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ヒューマンライフコード株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋堀留町1-9-10日本橋ライフサイエンスビルディング7 5階
- 電話番号
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