ALGO ARTIS、TOPPAN向けのAI活用ソリューション開発
株式会社ALGO ARTIS(アルゴ・アーティス)は、TOPPAN株式会社向けに、新たなAI技術を用いた半導体製品の生産計画最適化ソリューションの開発を開始しました。この取り組みは、ALGO ARTISにとって初めてとなる半導体業界への進出です。今後同社は、「社会基盤の最適化」というビジョンのもと、様々な分野で課題解決を目指し、コストやリスクを軽減する手助けを行います。
TOPPANのビジョン
TOPPANグループは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「SX(サステナビリティトランスフォーメーション)」を中期経営計画の中心に据えています。特に、半導体のキーデバイス供給と新規事業の創出は、同社にとって重要な戦略の一部です。半導体製造工程での生産能力を向上させる課題に直面している中、ALGO ARTISのソリューションには大きな期待が寄せられています。
開発されるソリューションの特長
1. オーダーメイドの最適化技術
ALGO ARTISの持つヒューリスティック最適化技術を用いて、現場のニーズに応じたカスタマイズされたアルゴリズムが開発されます。これにより、現場の実情に合った最適な生産計画を自動的に生成することが可能になります。また、装置運用や管理の効率化のために、特注のユーザーインターフェースが提供され、装置の稼働状況を可視化することで生産性を維持します。
2. シミュレーション機能による支援
このソリューションは、複数の生産計画シナリオをシミュレーションし、KPIを定量化することで比較分析を行います。生産量最大化やコスト削減など、様々な優先事項に基づいた計画を提供し、最適な意思決定を支援します。
TOPPANの期待
TOPPAN株式会社のエレクトロニクス事業部 製造統括本部の課長である田仲理氏は、ALGO ARTISのアルゴリズムが持つ特性に高い信頼を寄せています。「たやすく最適解を見出しやすいアルゴリズムであり、エンジニアの理解力も高いため、迅速にプロジェクトを進められると考えています」と述べています。生産計画ツールとしての活用だけでなく、同社全体の業務フローの改善にも期待が寄せられています。
ALGO ARTISの企業文化
ALGO ARTISは「社会基盤の最適化」という理念のもと、運用計画を最適化するAIソリューション「Optium(オプティウム)」を開発・提供しています。複雑な運用環境に適応可能な専用アルゴリズムと、世界クラスの技術力を駆使して、計画策定を行うことが難しい環境でも高い最適化を実現しています。これにより、現場の課題解決とともに、コストおよびリスクの低減に寄与しています。
ALGO ARTISは2021年に設立され、東京都港区に本社を置いています。今後もさまざまな分野でのAI技術を用いて、新たなチャレンジを続けていくでしょう。