ポラステクノシティの概要
ポラスグループは、埼玉県吉川市に最大規模の木造建築の拠点「ポラステクノシティ」を2025年3月1日に開設することを発表しました。このプロジェクトは、吉川美南駅東口周辺の土地区画整理事業地内で実施され、地域における木造建築の魅力を広める重要な役割を果たします。
木造建築の展示と研究
「ポラステクノシティ」は、3つの主要棟から構成されています。オフィス棟の【ウッドボックス】、研究棟の【ウッドラボ】、そして実験棟の【テクノラボ】です。さらに、木造の魅力を体験できるモデルハウスが4棟揃った【体感すまいパーク吉川美南】も完備され、訪れる人々に木造建築の技術とライフスタイルを提案します。
特に、木造建築物には現代の環境問題に配慮した省エネ技術が取り入れられています。この施設は、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に認定され、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を達成した建物として注目されています。これにより、年間杉10,214本分のCO2削減効果を期待することができます。
地域と環境への貢献
ポラスグループは、この新しい拠点を通じて、木造建築の利用促進やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みをさらに加速させます。木材の特性や木造建築を活かした革新的なデザインが重視されており、地域の住民や建築関係者にとって重要な「交流と学びの場」となることを目指しています。
各棟の特徴
ウッドボックス
このオフィス棟は、木造3階建てで、2252㎡の面積を持ちます。準耐火構造が採用され、環境にも優しい設計が魅力です。
ウッドラボ
研究棟も同様に木造3階建てで、1342㎡の広さがあります。ここでは最新の木材技術や研究が行われ、地域の木造建築向上に寄与します。
テクノラボ
実験棟は木造1階建てで、1050㎡の広さを有し、様々な住宅性能の実験を行うための設備が整っています。室内には高い天井を設けており、実際の居住空間を再現することで、リアルな住宅性能テストが可能です。
施行の背景
「ポラステクノシティ」のオープンにあたり、地域の方々や木造建築に興味のある方々を対象にしたイベントやワークショップも準備されています。木造建築の知識を深め、環境に優しい暮らしを促進する場として、多くの人々に利用されることを期待しています。
このプロジェクトは、木造建築の魅力を再認識させるとともに、地域の持続的な発展にも貢献する重要な一歩です。