函館発ベンチャー「ロカラ」の挑戦
北海道函館に拠点を置く株式会社ロカラが、地域の生産者に特化したECサイト「地元市場」を通じて、彼らのオンライン出品を支援しています。多くの小規模農家や漁師は、その忙しさからオンラインマーケットプレイスへの出品が困難ですが、ロカラはこの問題に立ち向かい、現地の豊かな素材を持つ生産者たちの力を引き出す環境を整えています。
生産者と消費者を繋ぐ「地元市場」
「地元市場」は、生産者が自分の製品を簡単に出品できるプラットフォームを提供しており、現在では200社以上が登録し、500点を超える商品が出品されています。これにより消費者は新鮮な地元の特産品や、質の高い商品を購入することが可能になり、地域経済の活性化にも貢献しています。ロカラの目指すところは「地域のできないをなくすこと」であり、生産者の挑戦をサポートするため積極的に活動しています。
クラウドファンディングに挑む理由
2022年7月、ロカラは株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」を通じた資金調達を発表しました。このプロジェクトは、資本力を向上させ、さらなる事業成長を実現するための重要なステップです。募集期間は7月20日から24日までの5日間、上限額は4000万円で、1口10万円、1人あたり最大5口までの出資が可能です。
資金調達を通じて、ロカラは製品開発やマーケティングの資源を強化し、生産者への支援をより一層図る考えです。特に、地元の大学やフリーランスとの連携を強め、EC出品や商品の新たな開発に取り組みやすい環境を作り上げる予定です。この取り組みから生まれる「地元市場Plus」という新しいプラットフォームは、クリエーターと生産者のマッチングを強化する狙いがあります。
地域コンソーシアムの構築
ロカラはすでに複数の自治体との協力を行い、地域の資源を生かしたコンソーシアムの構築を目指しています。地域ごとの特色を活かし、互いに協力する組織として、新たなビジネスモデルを形成することを目指しています。日本各地に存在する行政機関や大学との連携を強化し、全国的に広がる可能性があります。
代表からのメッセージ
代表の中川真吾氏は「北海道からでもスタートアップに挑戦できることを証明したい」と語り、地方での挑戦を続ける意義を強調しています。そのビジョンは、地域社会での雇用創出にもつながるもので、ロカラはこの道を進むことにより、北海道が持つポテンシャルを最大限に引き出そうとしています。
会社概要
株式会社ロカラは、2016年に設立され、2021年から本格始動した企業です。各地の生産者を名前が響いてきた「地元市場」を活かして、他にはない地元の味を広める活動に取り組んでいます。
- - 会社名: 株式会社ロカラ (Localer, Inc.)
- - 所在地: 北海道函館市鍛治1丁目14番7号
- - 代表者: 中川 真吾
- - 主要事業: ECサイト企画、制作、流通業務
- - 公式サイト: localer.co.jp