東京都知事選2024:YouTube動画分析で見た候補者の注目度とSNSの影響力
2024年7月7日に行われた東京都知事選は、過去最多の56人が立候補し、インターネットを活用した選挙運動が大きな注目を集めました。特に、YouTubeは候補者にとって重要なツールとして活用され、選挙結果に大きな影響を与えたと考えられます。
株式会社エビリーが、登録者数1,000名以上の国内YouTubeチャンネルの視聴データが分析できる「kamui tracker」を使って、東京都知事選2024におけるYouTube動画の分析を行いました。その結果、候補者たちの注目度やSNSの影響力が明らかになりました。
開票結果上位4名の動画本数と視聴回数
分析の結果、選挙期間中(2024年6月21日~7月6日)に、候補者の名前を含む関連動画の視聴回数が最も多かったのは、石丸伸二氏で1億5,402万271回でした。動画本数も2,885本と最多でした。
石丸氏は、自身の演説動画で「動画を拡散してください」と呼びかけるなど、積極的にSNSを活用したことが、多くの視聴者にリーチできた要因と考えられます。
以下は、開票結果上位4名の候補者における関連動画の本数と視聴回数の分析結果です。
動画タイトルに多く含まれていたキーワード
都知事選に関する動画タイトルには、候補者の名前以外にも、いくつか注目されたキーワードがありました。
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「街頭演説」「政見放送」「選挙ポスター」「shorts」
これらのキーワードは、候補者自身の動画だけでなく、一般の人が撮影した動画も含まれています。特に「shorts」は、短尺動画で、時間効率を重視する若年層を中心に人気を集めていることがわかります。
SNSの影響力と今後の展望
今回の東京都知事選では、SNS、特にYouTubeが、従来のメディアに比べて大きな影響力を持つことが示されました。特に無党派層の多い若年層は、YouTubeを通じて政治に関心を持つようになったと考えられます。
今後も、検索メディアとしての力をさらに強めていくであろうYouTubeに注目が集まります。エビリーでは、引き続きYouTubeに関するデータの提供を行ってまいります。
株式会社エビリーについて
株式会社エビリーは、動画配信システムや動画データ分析ツールを提供する企業です。YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」は、登録者数1,000名以上の国内YouTubeチャンネルの視聴データが分析できるツールです。競合や業界の分析、YouTuberタイアップ案件の選定などに役立ちます。