GMOインターネットグループと北九州市の観光振興
GMOインターネットグループとその関連会社、GMO TECHが福岡県北九州市からの委託を受けて観光振興プロジェクトに取り組むことが決まりました。この事業の開始は2024年10月で、GMO TECHが開発した「MEO Dashboard byGMO」を通じて、地域の観光業をデジタル化し、さらなる活性化を図る狙いがあります。
背景
北九州市は明治時代からの国際貿易港であり、観光地としても注目を集めています。特に門司港レトロ地区は歴史的な魅力を持ち、「日本新三大夜景都市」としても認知されています。皿倉山から眺める夜景や、海からの工場夜景など、観光資源が豊富です。しかし、観光客の周遊促進や滞在時間の延長、宿泊者数の増加が今後の課題となっています。これを解決するためにはデジタル技術を活用した観光DX(デジタルトランスフォーメーション)が必要とされています。
GMOインターネットグループは、これらの課題に応えるために、観光振興事業へ積極的に関与し、地域経済の活性化を目指しています。特に、エンジニア部門の地方拠点「GMO kitaQ」を小倉北区に設置し、地域とのつながりを強化していることも大きな背景にあります。これにより、地元のニーズに応じたサービス提供が可能となるのです。
GMO kitaQとは
「GMO kitaQ」は、GMOインターネットグループのエンジニアリング拠点であり、約170名のパートナーが在籍しています。この拠点では、システムの監視や運用保守を行い、地域のIT産業を支えています。GMOインターネットグループは、アジア地域を中心に展開するグローバルブランド「Z.com」のサービス開発も担っており、地域の特性を生かした取り組みを行っています。
具体的な事業内容
今回の観光振興事業では、北九州市内の観光施設向けに「MEO Dashboard byGMO」を提供し、Googleビジネスプロフィール(GBP)の運用支援を行います。これにより、個々の事業者は自社情報の発信を強化し、口コミを活用した集客向上を実現できます。
主な取り組みは次の通りです:
1.
GBP運用支援 - 参加事業者へのツール提供と導入サポートを行い、国内外からの観光客誘致を目指します。
2.
効果測定とレポート提供 - MEO施策の効果を検証し、訪問者につながるアクションを分析します。
3.
運用ノウハウ集の作成 - GBP運用のマニュアルや効果的な活用方法を提供し、事業成長を支援します。
計画では、2024年10月から2025年3月末までの約6か月間、北九州市の観光施設11カ所で実施されます。この間、地域における観光のさらなる発展を促進します。
MEO Dashboard byGMOについて
「MEO Dashboard byGMO」は、GBP運用に必要なさまざまな機能を提供する順位計測管理ツールです。競合分析を行い、効果的なMEO対策をサポートします。このツールにより効率的な作業が実現し、来店効果の向上が期待されます。
今後の展望
GMOインターネットグループは、「GMO kitaQ」を基盤としながら、今後も北九州市との連携を深め、地域に根ざした活動を通じてIT産業の発展に貢献する考えです。この取り組みが、北九州市の観光業に大きな影響を与えることが期待されます。
今後の進展にも注目が集まります。