キャッシュレスセキュリティレポート2025年4-6月版公開
かっこ株式会社と株式会社リンクは、最新の『キャッシュレスセキュリティレポート2025年4-6月版』を発表しました。これは、クレジットカード情報流出やECサイトでの不正利用傾向の最新動向を詳細に分析したレポートです。特に注目すべきは、かっこ株式会社が提供する不正検知サービスのデータに基づき、2025年4〜6月の不正注文検知数ランキングで初めて「ふるさと納税」がトップとなったことです。
1. 不正検知数ランキングの変動
従来、不正注文検知数ランキングでは、チケットやアパレル商品など換金性の高い商品が上位を占めていました。しかし今回のレポートによれば、2023年のデータ収集以降、他の商材と競っていた「ふるさと納税」がついに首位に躍り出ました。このシフトには、ふるさと納税が増加する中で不正利用が多発していることが影響しています。
2. 不正利用発生率の公表
日本クレジット協会は、新たに「不正利用発生率」を公表しました。これは、不正利用被害額を総信用供与額で割って算出される指標です。このデータにより、被害額の推移だけでは見えなかったリスクの実態をより明確に可視化しています。最近の5年間で不正利用被害額は約2倍に増加した一方で、発生率の上昇は1.27倍で、過度なリスクを示さない結果が出ています。
3. インフォスティーラー対策の強化
また、国際刑事警察機構(インターポール)のリードの下、警察庁はサイバー犯罪対策の一環として「オペレーション・セキュア」を実施しました。このプロジェクトでは、情報窃取型マルウェアに関するIPアドレス約2万件を遮断し、32人の容疑者を逮捕しました。国際的な連携が、今後のサイバーセキュリティ強化に寄与することが期待されています。
目次
- カード情報流出事件数・情報流出件数の推移
- 業種/商材別の流出傾向
- 不正利用被害額の推移
- ECサイトにおける不正利用の謎
- 警察庁の取り組み
毎年の公表スケジュール
このレポートは毎年1月、4月、7月、10月に発表され、最新の不正利用動向を継続的に提供しています。
誰に役立つのか?
このレポートは、EC業界やセキュリティに関心のあるすべての方にとって価値があります。特にカード情報漏洩や不正利用の実態を知りたい方、自社の不正被害状況を把握したい方にオススメです。
Caccoは、今後も進化する不正手口に注目し、安心・安全なオンライン環境づくりに貢献していく考えです。また、株式会社リンクも多様なサービスを展開し、業界におけるリーダーシップを維持しています。
詳細な統計データ
レポート内にはカード情報の流出事件のトレンドや不正利用の傾向についても詳しい情報が盛り込まれています。これを通じて、業界全体のセキュリティ向上が期待されています。
リーダーシップを持つ両社の取り組みは、キャッシュレス社会の発展に寄与し、消費者が安全にネット取引を行える環境を整えることを目指しています。したがって、これらのレポートは今後ますます重要な資源となるでしょう。