新たな水の未来
2019-06-28 17:45:52

さいたま市、ウォータースタンドとマイクロプラスチック対策の協定を締結

さいたま市、ウォータースタンドと協定を結びマイクロプラスチック問題に取り組む



近年、海洋プラスチックによる環境問題は、世界的な関心を集めています。特にマイクロプラスチック問題は、陸上のプラスチックごみが風雨で河川に流され、最終的に海洋へと至る過程で発生し、生態系や人体に甚大な影響を及ぼすことが懸念されています。この背景を受け、さいたま市はウォータースタンド株式会社との間で、ペットボトルごみ削減に向けた協定を締結しました。

協定締結の背景と市長のコメント



さいたま市の清水勇人市長は、海洋プラスチック問題が全世界で共通の課題であることを強調しました。彼は、私たちがこの問題に立ち向かうためには、市民や事業者、さらには行政が協力し、各々の立場で取り組むことが重要だと述べています。これに対しウォータースタンド株式会社の本多均社長も同様の見解を示し、マイクロプラスチック問題への切実なアプローチが必要だと訴えました。

ウォータースタンドのエコな取り組み



ウォータースタンドは、使い捨てプラスチック削減を目指すボトルレスのウォーターサーバーを提供しています。水道水を直接取り込むことで、従来の水の配送で発生するCO2排出を削減し、さらに、給水スポットの設置により市民がマイボトルを利用する習慣を促進します。これによって、ペットボトルの消費減少を実現し、日本全国のプラスチックごみの削減につなげたいとしています。

マイクロプラスチック問題の現状と今後の展望



プラスチックごみは、経済発展に伴い増加の一途を辿っており、2050年には海洋中で魚の重さを上回るとの予想も。現実に、海洋生物がプラスチックを誤食し死に至るケースも増えています。さいたま市は、荒川などの河川を通じて、海洋とも深い繋がりがあります。市が中心となって、ペットボトル等のプラスチックごみを削減する取り組みを強化することで、この緊急の環境問題に立ち向かおうとしています。

具体的な施策



協定に基づき、以下の施策を実施予定です:
1. マイボトル・マイバッグ運動:市民に対し、マイボトルの利用促進。
2. プラごみ削減キャンペーン:産学官の連携による啓蒙活動を展開。
3. マイクロプラスチック調査:大学との協力による市内河川の調査。
4. 給水スポットの設置:市役所内に約30台のウォータースタンドを設置し、ペットボトル使用を抑制。

ウォータースタンドは、自社のマイボトルキャンペーンにも取り組み、プラスチックごみの削減を目指しています。これにより、地域社会の皆さんが、持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出せることを期待しています。

今後も、さいたま市とウォータースタンドの連携体制を強化し、「さいたまモデル」を全国へ発信していくことで、より良い未来を築いていくことが求められています。

会社情報

会社名
ウォータースタンド株式会社
住所
埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-463
電話番号
048-648-6668

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。